学校日記

<校長室の窓> 人生の方程式

公開日
2016/09/14
更新日
2016/09/14

勝川小学校

勝川小学校 6年生の皆さんへ

私が尊敬する稲盛和夫氏の著書『生き方』(サンマーク出版)は、
大人向きに書かれた本で、大変難しいのですが、印象に残った部分で、
6年生の皆さんなら理解できる文章がありましたので、
紹介しますね。

(以下引用)
まず、最初にあげたいのは、「人生の方程式」です。
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という法則です。
このポイントは、かけ算である点にあります。

たとえば、
頭脳明晰(めいせき)で90点の能力を持つ人がいたとします。
しかし、この人がその能力を鼻にかけて努力を怠り、
30点の熱意しか発揮しなかったとすれば、
その積は、2,700点にとどまります。

一方、頭の回転は人並みで60点くらいの能力しかもたない人が、
「オレには才能がないから」と自覚して、
そのぶんを努力でカバーしようと、90点を超えるような、
あふれるほどの熱意をもって仕事に取り組んだとすれば、
どうなるか。
その積は、5,400点。
前者の「才あって熱なし」の人物よりも、
倍の仕事を成し遂げられる計算になります。

さらに、そこに「考え方」の点数が、かけ合されます。
この「考え方」がもっとも重要なのは、
それが方向性を表しているからです。

つまり、「考え方」には、
いい考えもあれば悪い考えもあります。
プラスの方向に向かって、
もてる熱意や能力を発揮する生き方もあれば、
マイナスの方向へ向けて、
その熱意や能力を使う人もいるのです。

したがって、
この「考え方」という要素だけは「マイナス点」も存在し、
熱意や能力の点数が高くても、
この「考え方」がマイナスであったら、
かけ算の答え(人生や仕事の結果)もマイナスになってしまいます。

才能に恵まれた人が情熱を傾けて、
詐偽や窃盗などの犯罪という「仕事」に励んでも、
そもそも「考え方」がマイナス方向に働いているので、
決して良い結果は得られないということです。
(引用終わり)

「人生の方程式」という概念は、素晴らしい考え方ですね。
まず、「考え方」が重要なファクターなのですね。
また、才能がなくても、努力でおぎなえるという考え方も、
とてもいいですね。
                      校長  堤 泰喜

※稲盛和夫氏の詳細は、ココをクリックしてください。
(写真出典 ウィキペディア)