<校長室の窓> 心のブレーキ
- 公開日
- 2016/07/01
- 更新日
- 2016/07/01
勝川小学校
勝川小学校のよい子の皆さんへ
世の中は今、スピードを追求しています。
日本が世界に誇る「新幹線」も、すごいスピードで走行し、
次世代の交通機関として期待される「リニア」も、
2027年の実用化が決まっています。
東京と名古屋の間を、40分で結ぶそうです。
この「リニア」の実用化では、
スピードを上げることと同時に、
「いかに安全に止まるか」ということも重要な課題になっています。
「動くこと」と「止まること」、
「アクセル」と「ブレーキ」は、
セットの働きです。
人間が生きていくとき、守るべき様々なことがあります。
それが「ブレーキ」です。
ブレーキが甘くて、スピードが出る車ほど危険なものはありません。
ブレーキの性能がよいことが、車の信頼性を保証します。
私たちは「自分」という車を走らせるとき、
「スピード」と同時に安全な「ブレーキ」を、
身に着けていなければなりません。
「これは、やってはまずいのではないか」
「これは、あまりにもやりすぎではないか」
「これは、人を傷つける行為ではないか」
「これは、人として行うべきではないのではないか」など、
自分で自分に問いかけてみる。
それが“心のブレーキ”です。
「自制」「自己制御」という言葉に常におきかえることもできますね。
“心のブレーキ”が壊れている人は、修理しなければなりません。
修理できるのです。
周りの人(例えば友達や親)の悲しそうな様子や
さびしそうな様子を見て、
「自分が悪かった」「もうやめよう」と気を付ければ、
修理は終了します。
心のブレーキの安全点検は、子どもだけでなく大人も必要です。
もちろん、私もです。
校長 堤 泰喜