<校長室の窓> 子どもに自己肯定感を育みたい
- 公開日
- 2016/06/10
- 更新日
- 2016/06/10
勝川小学校
保護者の皆様へ
こんな言葉を、目にしたことがあります。
皆が好意的なら
うぬぼれてダメになる
皆が批判的なら
萎縮してダメになる
好意50%
批判50%
「なるほどなぁ」と思う反面、これは大人にあてはまる割合であって、
こと子どもに接するときは、この割合ではいけないと思いました。
昔から言われているように、「十褒めて一叱る」がいいと思うのです。
「否定から肯定へ」
最近、さまざまな場面で多用される言葉です。
私たち教師が子どもたちに接する時、
保護者の皆様がお子さんに接する時、
地域の皆様が本校児童を見かけられた時、
どうしても、大人は、子どもたちの「良くない点」が目につくものです。
そして、それを指摘したり叱責したりすることが多くなりがちです。
もちろん、子どもたちは、大人が教えなければ、
気がつかないこともたくさんあるのですから、
先日のHPにも書きましたが、
叱るときは「愛語」で叱る。
「ならぬことはならぬもの」と指導する!
そういう「しつけ」は、とても大切なことです。
しかし、「叱る」ことの一辺倒では、子どもは育たないと思います。
「短所と長所は裏返し」という言葉あります。
まったく同じ状況なのに、見方を変えれば、
それは、「短所」にも「長所」になります。
一方から見れば「動作がのろい」「もたもたしている」ことも、
反対から見れば「慎重である」ことにもなります。
「しつこい」が「粘り強い」に、
「落ち着きがない」が「行動的」にもなります。
否定が繰り返されれば、多くの子どもは自信をなくし、
「自己肯定感」を喪失します。
長所が伸びれば、自信が生まれます。
そして、「自己肯定感」が高まります。
教師や親や地域の人の“肯定表現”がたくさんある。
そんな環境の中で、「勝川っ子」は、
しっかりと、そして、すくすくと伸びていってほしいと願っています。
校長 堤 泰喜