<校長室の窓> ムハマド・アリ氏の死を悼(いた)む
- 公開日
- 2016/06/06
- 更新日
- 2016/06/06
勝川小学校
勝川小学校の高学年の皆さんへ
プロボクシングの元ヘビー級王者のムハマド・アリ氏が、
6月3日に亡くなりました。74歳でした。
ムハマド・アリ(モハマド・アリ)選手の、
その華麗(かれい)なフットワークと鋭(するど)いパンチは、
「チョウのように舞(ま)い、ハチのように刺(さ)す」
と言われました。
まさに、史上最高のボクサーでした。
(写真出典 Yahoo!画像)
彼は、ベトナム戦争への反対を理由に、
徴兵(ちょうへい)を拒否(きょひ)しました。
その時、彼が言った
罪(つみ)のないベトナムの人々を殺(ころ)す戦争に
僕が行く理由がない!
という言葉は、とても有名です。
(この裁判で、彼は無罪を勝ち取っています)
この結果、彼は、
世界チャンピオンのタイトルを剥奪(はくだつ)されました。
その後、3年以上のブランクを余儀(よぎ)なくされましたが、
1974年、
当時「怪物(かいぶつ)」と呼ばれていた世界王者フォアマン選手と、
アフリカのキンシャサという都市でタイトルマッチを行いました。
世界中の誰もが、フォアマン選手の勝利を疑いませんでした。
アリ選手は、この試合で、
ロープにもたれながらフォアマン選手のパンチを腕でブロックし、
相手の打ち疲れを待つ「ロープ・ア・ドープ」という戦術を使い続け、
ついに、第8ラウンドの終了間際(まぎわ)に、
「ワンツー」の速攻で、フォアマン選手をマットに沈め、
KO勝利を収(おさ)めました。
これを、人々は「キンシャサの奇跡」と呼び、
彼の勝利を称(たた)えました。
ボクシング史上に残る名勝負を言われています。
その試合の様子は、ココをクリックしてください。
引退後、彼は、黒人の権利の保護(ほご)や米軍兵士の慰問(いもん)
などの社会活動を続け、ついに、2005年には、
アメリカ政府が市民に与える最も栄誉ある勲章(くんしょう)である
「大統領自由勲章」を受賞しました。
※ムハマド・アリ氏の詳細は、ココをクリックしてください。
ここで、彼の名言(めいげん)を3つ、紹介(しょうかい)します。
リスク(危険)を冒(おか)す勇気のない者は、
人生で何もなし遂(と)げられない
人間が困難(こんなん)に立ち向かう時、
恐怖(きょうふ)を抱(いだ)くのは
信頼(しんらい)が欠如(けつじょ)しているからだ。
私は私を信じる。
人間として大きくなればなるほど、
それをあえて他人に証明(しょうめい)する
必要は無くなるのです。