学校日記

校長講話

公開日
2016/05/30
更新日
2016/05/30

勝川小学校

新学年が始まって、2か月が経ちました。
もう、クラスのお友達もたくさんできたと思います。

こうして、皆さんを見ていますと、
校長先生の方を向いて、しっかりとお話を聞いてくれていて、
「さすが、勝川小学校の児童だな!」と感心しています。

さて、今日は『ハチドリのひとしずく』というお話を、
紹介したいと思います。
スクリーンを見てください。
とても短いお話です。

このお話は、南米アンデスの先住民に伝わるお話です。
森が燃えていました。
森のいきものたちは、
われ先にと逃げていきました
でも、「クリキンディ」という名のハチドリだけは、
いったりきたり、
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、
火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て、
「そんなことをして、いったい何になるんだ」
と言って笑います。
クリキンディは、こう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」


お話は、これで終わりです。
これが、本物のハチドリの写真です。
皆さんは、このお話を聴いてどう思いましたか。

ノーベル平和賞の受賞者で、
世界の「環境大使」「平和大使」として活躍された
ケニアのワンガリ・マータイさんは、このお話を聞いて、
次のような感想を述べています。

この短いお話にすべてが言い尽されていると思うの。
地球には大きな問題がいっぱいで、
それを考えるだけで、気が遠くなりそう。
自分にできることなんか何もない、と思いがち。
でもどんな困難の中でも、私たちにできることはちゃんとある。
私たち、ひとりひとりが「ハチドリ」なの。


今日のキーワード(大切な言葉)はこの言葉です。
「いま、私にできること」

地球は、だんだん汚れています。
私たちは、「自分には何もできない」と思いがちです。

でもよく考えてください。
この勝川小学校も、地球の一部です。
この勝川小学校を、きれいにすることは、
実は、「地球をきれいにする」ことなのです。
運動場に、ゴミを出さないようにしましょうね!

これは、昨年度の「なかよし班」の除草活動の様子です。
今年も、しっかり頑張りましょうね!
また、校区の公園を清掃することも、
実は、「地球を美しくする活動」なんですね。

これは、昨年度の「資源回収」の様子です。
この資源回収に一生懸命取り組むことは、
実は、「地球を救うこと」につながるのです。
一生懸命、頑張りましょうね!

この写真は、先週の金曜日の広島でのオバマ大統領です。
皆さんも、この写真を、新聞やテレビで見たと思います。
かつて、敵同士だった日本とアメリカは、
今はとても仲良くなりました。
オバマ大統領は、広島で、
「核のない世界」「戦争ない世界」をつくることを、
世界に訴えました。

では、私たちにできることは、何でしょうか。
優しい心をもつこと
相手を思いやる心をもつこと

世界の人が、そういう心を持てば、戦争はなくなります。
 
今、私にできること、
優しい心をもつこと
相手を思いやる心をもつこと
この勝川小学校から始めませんか!
 
優しい心をもつこと
相手を思いやる心をもつこと
勝川小学校のみんなが、その心をもてば、
まず、この学校から「いじめ」はなくなることでしょう!

さて、熊本地震では、
今もなお苦しんでいる方がたくさんみえます。 
児童会の執行委員の人の呼びかけで、
5万円以上の募金が集まりました。
先生から「やれ!」と言われたからやったのではなく、
児童会の執行委員が、自分たちの考えで行動してくれました。
先生は、とても嬉しく思いました。

今、私たちにできること、いや、やらなければならないこと。
それは、今も苦しんでいる人がたくさんみえることを、
「絶対に忘れない!」ということです。
そして、普通の生活ができることに感謝し、
「一日一日を大切に生きる!」ということではないでしょうか。

昨日、バスケットの試合がありました。
みんな、一生懸命頑張りました。

6年生の学年主任の先生が、
かつて先生に、こう言われたことがあります。
「目標を持って頑張る子どもは、輝いて見える!」…と。
昨日のバスケットボール部の人たちは、先生には、輝いて見えました。

ぜひ皆さん、学級の中で、児童会の中で、部活の中で、
そして、家に帰れば家庭の中で、地域で、
「今、私ができること」を考え、頑張ってほしいと思います。

校長先生も、自分のできることを精一杯、頑張ります!

今日は、『ハリドリのひとしずく』の話をしました。
お話、終わります。

『ハリドリのひとしずく』の動画は、ココをクリックしてください。
高学年の人は、さらにココをクリックして、見てください。