一日一言
- 公開日
- 2013/04/12
- 更新日
- 2013/04/12
学校の窓
今日は、島田洋七(漫才師)さんの『佐賀のがばいばあちゃん』から
次の言葉をご紹介したいと思います。
本当の優しさとは、相手に気づかれずにすること。
洋七さんは、子どもの頃、佐賀のおばあさんのところで養育してもらいました。
おばあさんの家は、たいへん貧乏でした。
広島で働くお母さんは、運動会に来られません。
昼には、応援に来た家族と弁当を食べる友達と離れて、
洋七さんは教室で、梅干しとショウガの質素な弁当を食べていました。
そんな洋七さんに、担任の先生は、
腹痛を装って自分の豪華な弁当と取り替えさせました。
3年生から6年生まで、
担任がかわっても、腹痛を装って弁当を交換したそうです。
楽しみな運動会に母親が来れない洋七さんの寂しさを知った各担任が、
せめておいしい物を食べさせてやろうと話し合って決めたことでした。
この運動会のことは、今でも洋七さんの心に残っているといいます。
それにしても、なんて優しい先生たちでしょう。
それに、6年生になるまで、先生の腹痛の意味がわからなかった
洋七さんのおおらかさにも驚きます。
優しさとは何か、親切とは何か。もう一度考えてみたいものですね。