学校日記

2学期始業式 校長式辞

公開日
2012/09/03
更新日
2012/09/03

今日の石尾台中

1学期の終業式の時に「公言実行」「有言実行」についてお話しました。
こうして一段と逞しくなった皆さんを見ていると,きっと一人一人が自分の目標を打ち立てて,充実した日々を送ってくれたものと思います。
ちなみに,先生は公言通り,4キログラムの減量に成功しました。

さて,今日は,このお話をして「式辞」にしたいと思います。
昨年,ある会社がアンケートを実施しました。
そのアンケートは,「日本の未来を強くするために必要なものは何ですか」
「漢字1文字で表してください」というものです。
皆さんなら,どんな漢字を思い浮かべるでしょうか。
今からベスト10に入った漢字をお見せしますね。
(スクリーンに投影)
第10位 「忍」
第 9位 「夢」
第 8位 「金」
第 7位 「和」
第 6位 「結」
第 5位 「心」
第 4位 「力」
第 3位 「信」
第 2位 「愛」
そして,他を大きく引き離して第1位になったのは「絆(きずな)」でした。
昨年は,東日本第震災がありました。そこから立ち直るためには「絆」が必要と,多くの日本人が強く感じていたのです。
ところで,この「絆」という文字に注目してください。
「糸偏」に「半分」と書きます。
“半分ずつの糸を結び合う”という意味です。
(以下,実物を提示して説明する)
ここに白い糸と赤い糸があります。
それぞれ長さは青い糸の半分。つまり「半人前」ですが,
二つがしっかり結び合えば青い糸と同じ,つまり「一人前」になります。
これを見て下さい。(実物提示)
赤い糸,黄色い糸,青い糸,白い糸,紫の糸,ピンクの糸,緑の糸,水色の糸,
オレンジの糸
一つ一つはみんな短いけれど,それぞれ固く結べば,こんなに長くなります。
これを見てください。
一つ一つはみんな細いけれど,束ねればこんなに太く,こんなに強くなります。
糸の色の違い,それは人の顔の「違い」と一緒ですね。
それぞれ,特徴や個性が違っても,いや違っているからこそ,みんなが協力すれば,とても強くなるのです。

この夏のロンドンオリンピック・・・。数多くの感動がありました。
先生が一番印象に残ったのは,女子バレーの銅メダルと卓球女子の銀メダルです。
(新聞記事をスクリーンに投影)
日本の女子バレーボールチームは,平均身長が出場チームの中で最も低かったそうですが,チームワークすなわち選手の「絆」の力で,銅メダルを獲得しました。
卓球女子の福原愛選手も石川佳純選手も個人戦では敗退しました。
でも,一人一人の力はメダルに届かなくても,団体では3人の「絆」の力で銀メダルを獲得したのです。

さて,いよいよ2学期が始まりました。
2学期は,「野外学習」「体育大会」「文化祭」などいろいろな行事があります。
まさに学級が燃えるときであり,学級が一つにまとまるときです。
皆さんと担任が一つになり,さらに絆を強くして素晴らしい学級をつくっていってください。

もう一つ,お話しします。
以前,このようなプリントを担任の先生から配っていただきました。
(スクリーンに投影)
「ABCDの法則」です。
A 当たり前のことを
B バカにしないで
C ちゃんとやれる人が
D できる人
「挨拶・清掃など当たり前のことをあたり前にできる石中生であってほしい」と願っています。
先生は「当たり前」のことを重ねると「特別」になると思っています。
1年生には,入学式の時に「凡事徹底」という言葉を紹介しましたが,全く
同じ意味です。

長くなりましたが,
石中生みんなの真摯な取り組みを期待して,2学期始業式の式辞とします。