学校日記

23年度修了式

公開日
2012/03/23
更新日
2012/03/23

学校行事

 3月24日(木)、今年度の修了式を行いました。修了証を1・2年生の代表生徒に渡した後、校長先生から次のような話がありました。
 1学期の始業式で、「当たり前のことが当たり前にできる学校」をめざすことを話しました。みなさんは、この1年を振り返り、当たり前のことを続けることができたでしょうか。今日は、修了式、1年の締めくくりの日です。式のあと、教室で、担任の先生から通知表を一人一人、渡してもらいます。この通知表は、1年間のみなさんの取り組みの様子が示されたものです。これを見て、「ここは、がんばることができた」「これは、少し努力が足りなかった」と1年を振り返り、反省する材料としてください。そして、「新しい学年こそ、この部分をがんばろう」と、次への目標としてほしいと思います。この通知表は、みなさんの全てを評価したものではありません。みなさんには、この通知表に表しきれなかった、様々な素晴らしい面があります。そのことは、ここにいる、担任の先生・教科の先生・学年主任の先生が、しっかりと把握してみえます。このことを信じて、来年度も、いっそうの努力を積み重ねてください。
 今日は、みなさんに「井戸」の話をします。みなさんは、浄水場できれいにされて水道管によって家庭に送られてきた水を利用しています。しかし、昔は川や池から水を運んだり、井戸を掘って汲み上げたりして水を得ていました。先生が中学生の頃は家に井戸があり、必要なときに水を汲み上げていました。「井戸は汲まないと涸れる」という言葉あります。井戸は、汲み続けていると地下から新しい水がたえず供給されます。しかし、水を汲まないと新しい水が湧いてこず、やがて泥が水の口をふさぎ涸れてしまうそうです。井戸と同じように、人の心も、絶えず遣わないと、周りの人や様子に鈍感になり、心が枯れていきます。
 心を遣うとは、自分や友達の成功を喜び、悪いことをする人を怒り、別れや失敗に悲しみ、素直に自分の気持ちを表すること、そして、人を思いやる心、相手の気持ちを察する心など、人のために心を使うことです。心を遣い続けることが、自らの心を美しく澄んだ心に成長させていくのです。みなさんは、家族・友達・同級生・先輩・後輩・先生・地域の人たち、様々な人たちと関わって暮らしています。そして、お互いに心を遣い合うことで、社会が成り立って毎日の生活を送ることができます。みなさん、この1年間を振り返ってみてください。心を使うことを忘れていたことはありませんか。何気ない一言で相手をきずつけてしまった、「ありがとう」「ごめんね」の一言が言えなかった、困っている人に手をさしのべられなかった、ルールを守らない人に注意ができなかった、だれもが経験があると思います。そんなとき、ほんの少し心を使うことができるようになると、人として成長できます。そして、ここにいるみなさんが今までよりも少しずつ心を使うことが増えることで、さらに素晴らしい石中になります。
 明日からは「春休み」です。夏休みや冬休みのような多くの課題もないので、しっかりと身も心も充電してください。新年度は、4月5日の始業式がスタートです。この日は、132名の新1年生も入学します。その中には、石尾台中学校に新しくできる特別支援学級「7組」の生徒4名もいます。新しい後輩ができるとともに、みなさんの心遣いが大切になります。今より一回り大きく成長したみなさんと、元気よくあいさつを交わしたいと思います。そして、新しい仲間とともに、さらに一歩前進した石中を創り出せることを願っています。そのためにも、充実した、春休みを過ごしてください。
 校長先生の話の後、1年生の竹内さんが意見発表をしました。1年間の中学校生活での成長について、立派に発表しました。
 式が終わり、生活指導の先生からは、春休みの過ごし方と4月5日の始業式について話がありました。