学校日記

2学期始業式

公開日
2011/09/01
更新日
2011/09/01

学校行事

 9月1日(木)、2学期の始業式を行いました。台風接近により大変蒸し暑い中でしたが、2学期のスタートにふさわしい静かな雰囲気でした。 
 式の中で、校長先生から次のような話を聞きました。
 みなさんは、「夜間中学」という言葉を聞いたことはありますか。夜間中学校とは、さまざまな事情で中学校を卒業できなかったり通うことができなかったりした人たちが、中学校卒業程度の学力を身に付けるための中学校です。年齢も様々で、働きながら通う人も多く、夜間に授業が行われます。全国で30校ほど公立の夜間中学校があり、その他に自主夜間中学校とよばれるものもいくつかあります。この夏休みに、松崎運之助(まつざきみちのすけ)さんという、30年間ほど東京の公立夜間中学校の先生を務められた方の話を聞く機会がありました。松崎さんからは、50才を過ぎて学校に通う人や、大人になって初めて平仮名や漢字を学ぶ人など、夜間中学校で出会ったたくさんの生徒さんの話を聞きました。話しの中で特に印象に残っていることは、夜間中学校で授業を受けている人たちの表情や反応についてでした。どの人も、学ぶこと学べることの喜びを感じながら、真剣に話を聞き、新しいことを知った喜びを素直に表していたことでした。新しく「走る」という漢字を知った生徒が、「本当に人が走っているように見えますね。」と感動していたそうです。
 みなさんは、当たり前のように小学校1年生から「学校」に通い、毎日学びを続けています。「学ぶ」とは、どういうことでしょうか。真面目に授業を受けて知識を増やすことでしょうか。「学問」という漢字を思い出してください。「学び」、「問う」と書きます。学問とは、新たな知識を得て、そこからさらに新たな疑問を持ち、解決しようとすることではないでしょうか。そこに、本当の学びがあり、学ぶことのおもしろさがあるのです。毎時間の授業や部活動、また行事に向けた活動を、言われたとおりに取り組むだけでなく、なぜそうなるのか疑問を持ったり、何のために取り組むのかと目的を考えたりしながら、学ぶことの楽しさやおもしろさがわかるようになりたいものです。
 2学期は、野外学習・体育大会・文化祭と、多くの行事があります。また、新人戦やコンテストなど、部活動の新チームの力が試されるときです。3年生は、自分の希望する進路に向けた本格的に取り組む日々が続きます。行事や活動に対して、つねに目的意識や向上心・疑問を持って取り組んでください。きっと、大きな成果が待っています。2学期が終わったときのみなさんの一回り大きく成長した姿が見られることを期待します。

 式の後、表彰を行いました。おめでとうございます。
○春日井市中学校ソフトテニス大会 学年別
 男子2年 3位  大島君・田中君ペア
 女子2年 3位  大塚さん・長澤さんペア

 生徒指導の先生からは、「私が想像する以上のことができる学校にしてください。」という話がありました。言われてから行動するのでなく、次にすべきことや期待されることを見通した行動が取れる生徒でいっぱいの学校にしてほしいと言われました。みなさん一人ひとりのあと少しの努力で、先を考えて行動のできる全国一の学校をめざしてください。