2学期始業式
- 公開日
- 2010/09/01
- 更新日
- 2010/09/01
学校行事
9月1日(水)、2学期の始業式を行いました。暑さが厳しく大変蒸し暑い中でしたが、2学期のスタートにふさわしい引き締まった雰囲気でした。
式の中で、校長先生から次のような話を聞きました。
大きな事故やけがもなく元気よく過ごすことができ、全員が2学期を迎えられて大変よかったです。1学期の終業式で話したように、夏休み中に一つのことを続けられたでしょうか。私は、一日だけ休んでしまいましたが4kmウオーキングを続けました。みなさんで何か続けられた人は、この後の学級の時間に担任の先生に伝えてください。今日はみなさんに、フランスの作家でジャン・ジオノという人が書いた『木を植えた人』のお話を紹介します。舞台は1910年頃のフランス東南部のプロバンス地方、かつて無秩序な放牧によって荒れ地と化して人がほとんど住まなくなった山村で、作者が実際に出会った一人の羊飼いの話です。55歳になる羊飼いのエルゼアール・ブフィエは、一人息子と妻を亡くした50歳の頃に山暮らしに入りました。彼の日課は、たくさんのドングリから100個を選んで、毎日そのドングリを荒れた山に植えることでした。一日に100個ですから、1年で36500個、3年でおよそ10万個です。その中から二万本の芽が出て、半分はネズミやリスにかじられて育ちません。ですから、3年で育つのは一万本です。ブフィエは、一日100個のドングリを植えることを、もくもくと30年以上続けました。そのうちに、荒れ果てていた山はほんの少しずつ緑をふやし、次第に緑あふれる森となっていきました。はじめ無関心だった町の人々も、いつしか森を訪れるようになりましたが、だれもこの森が一人の人の力によって作られたことを知らないどころか、勝手に木々が増えたと思っていました。そして、木々の美しさに誘われて人々が移り住むようになり、今では大きな村になっています。ブフィエ一人の手で森を再生させたことは一部の人にしか知られなかったのですが、彼は気にかけることもなく、体が衰えるまで毎日植え続け、1947年に養老院で静かに息を引き取りました。本当に世の中を変えるのは、政治の力や富(お金)ではなく、また、数と力を頼りにする行動や声高な主張でもなく、静かな持続する意志に支えられた、力まず、目立たず、努力の結果をすぐに求めず、粘り強く、利害を考えない無私の行為です。2学期は、野外学習・体育大会・文化祭と、多くの行事があります。また、新人戦やコンテストなど、部活動の新チームの力が試されるときです。3年生は、自分の希望する進路に向けた本格的に取り組む日々が続きます。ブフィエのように、規則正しく穏やかに過ごし、人に知られぬところで、力みのない日常の取り組みを続けたいものです。きっと、大きな成果が待っています。2学期が終わったときのみなさんの一回り大きく成長した姿が見られることを期待します。
式の後、表彰を行いました。おめでとうございます。
○3年大内優季さん
・全国中学校水泳競技大会
女子400m個人メドレー 第4位
女子200m個人メドレー 第8位
・ジュニアオリンピック水泳競技大会
女子400m個人メドレー 第3位
・水泳競技県大会
女子400m個人メドレー 優勝(大会新記録)
女子200m個人メドレー 優勝
○1年佐藤亘君
・陸上競技大会東尾張支部愛日地区大会
男子1年1500m 優勝(県大会出場)
・春日井市中学校陸上大会
男子1年1500m 優勝
生徒指導の先生からは、夏休み中の高蔵寺ニュータウン周辺での事件や不審者情報に合わせて、深夜の行動の危険さについて話を聞きました。また、2学期に行われる行事に対して、3年・2年・1年としてどのように取り組んでいくかについての言葉がけがありました。多くの行事に精一杯取り組んで、実り多い2学期にしてください。