平成25年度修了式 校長式辞
- 公開日
- 2014/03/24
- 更新日
- 2014/03/24
学校行事
今年度、皆さんの前で、私がお話するのは、最後です。
そこで、今日は、私がもっとも尊敬する日本人の一人、
杉原千畝(すぎはらちうね)の生涯を、皆さんに紹介したいと思います。
まず、杉原千畝の生き様をまとめた「映像」を見てもらいます。
卒業した3年生にも、特別授業(卒業授業)で見せたものです。
<映像資料の内容>
1940年7月、
ドイツ軍に追われてバルト海沿岸のリトアニアにたどりついたユダヤ人は、
シベリアから日本を経てアメリカ等に亡命しようとして、
日本領事館に集まってきました。
このとき、領事館にいた外交官杉原千畝は、
ドイツと同盟関係にある日本政府の意向に反して、
人道と博愛の精神から、日本入国のビザ(査証)の発行を決断し、
約6,000人のユダヤ人の命を救いました。
その勇気に対してイスラエル政府は、
1985年に「諸国民の中の正義の人」として表彰しました。
映像資料は、ココをクリックしてください。
その後、「開く」をクリックしてください。
(映像が開くまでしばらく時間がかかる場合があります)
(ここからプレゼンテーションソフトを使用して説明)
いかがでしたか。
ビザというのは、「入国許可証」です。
それがあれば、ユダヤ人が日本に入ることができ、
さらに日本からアメリカ等に亡命することができたのです。
杉原千畝は、自分の身に危険が迫ることを承知しながら、
6,000人のビザを書きました。
最後には、手が腫れてしまったそうです。
杉原千畝は、岐阜県の出身です。
岐阜県の八百津町に杉原千畝記念館があります。
その記念館には、
杉原千畝が実際に「命のビザ」を書いた執務室が再現されていると聞き、
私は「ぜひ見てみたい」と思い、行ってきました。
学校から、1時間30分ほどで行けました。
これがその写真です。
近くには杉原千畝の胸像がありました。
夕方でしたので、画像が少しくらいですが…。
そして、記念館の中には、杉原千畝が決断をし、
命のビザを書いた執務室が再現されていました。
杉原千畝から私が学んだこと。
それは、人の「命」や「人権」を守るためには、
3つのことが大切であるということです。
一つは「博愛の精神」(広い心ですべての人を平等に愛すること)
言いかえれば、ずばり「愛」です。
一つは「正義感」。
そしてもう一つは「勇気」です。
杉原千畝のように、「愛」と「正義感」と「勇気」を持って、
生きていきたいものです。
杉原千畝のお話はこれで終わります。
さて、1年生は4月から“先輩”と呼ばれるようになります。
2年生は、最上級生、まさに石尾台中の“顔”になります。
ぜひ、新しく入ってくる1年生とともに、
さらに素晴らしい石尾台中学校を創っていってほしいと思います。
そのためには、「心の準備」が必要です。
新年度に良いスタートを切るために、
この春休み、「自分にとって何が必要か」をしっかり考え、
しっかりと準備をしてくださいね。
ボーっとしていると、あっという間に春休みも終わってしまいます。
しっかり準備ができた人は、新学年で、“いいスタート”が切れると思います。
頑張ってください!
4月にまた、元気な皆さんとお会いできることを楽しみにしております。
お話終わります。