≪校長室の窓≫ 自己決定
- 公開日
- 2014/03/06
- 更新日
- 2014/03/07
学校の窓
石中1・2年生の皆さんへ
卒業式では、準備や清掃など、色々とありがとう!
また、卒業式での態度も立派でした。
校歌も、しっかり歌えたと思います。
皆さんのおかげで、素晴らしい卒業式となりました。
感謝しています!
さて、素晴らしい先輩たちが卒業した今、
皆さんに考えてもらいたいことがあります。
それは「自己決定(じこけってい)」という言葉についてです。
人は、いつも自己決定をして生きています。
言い換えると、いつも選択可能なものの中から自分で選びとって、
物事を決めています。
高校の選択などは、人生の中で、大きな自己決定の一つです。
人生の節目となるような自己決定ではなくても、
例えば、コンビニエンスストアで、飲み物を選んだり、
授業後の時間に何をして過ごすかを決めたりして、毎日を送っています。
そう考えると、実は、人間の一生は、「自己決定」「選択」の連続なのです。
自分で決めたことは、他の誰の責任でもありませんので、
結果については、自分で責任を取らなければなりません。
つまり、自己決定には「自己責任」がつきものです。
しかし、「こんなはずじゃなかった」とか
「○○さんに勧められたせいでこうなった」
という話を聴くことがあります。
物事や進む道を選ぶときに、よく考えずに「友達と同じでいいや」と思ったり、
考えることを放棄して、誰かの言うとおりにした結果だと言えます。
飲み物を選んだり、授業後の時間の使い方であれば、
やり直す機会はいくらでもあります。
しかし、自分の進路を決定するような大きなことは、やり直しができません。
本日、卒業した3年生は、全員が自分の意思で、
自分の進路について「自己決定」をしました。
来週、公立の入試があります。
持てる力を、十分に出し切ってくれると信じています。
卒業した3年生は、これから行われる試験の結果はともあれ、今は、
「自分で決定したこと」に対して、清々しい気持ちでいることだと思います。
繰り返しますが、自己決定には自己責任がともないます。
自分で考えて、決めたことですので、目の前に少々困難があっても投げ出さず、
乗り越えようと努力するようにしてください。
1・2年生の皆さんも、学校生活の中で、人の話をよく聞いて、
学級内での活動や学校行事に取り組み、
よく考えて自己決定する練習、決めたことに対して努力する練習、
そして、決めたことに対して責任を持つ練習を、重ねて行ってほしいと思います。
校長 堤 泰喜
