≪校長室の窓≫ 金子みすゞの世界
- 公開日
- 2014/02/25
- 更新日
- 2014/02/25
学校の窓
日の光
おてんとさまのお使いが、
そろって空をたちました。
みちで出逢ってみなみ風、
なにしにゆくの、とききました。
ひとりのお使いいいました。
「ひかりの粉(こな)を地に撒(ま)くの、
みんながお仕事できるよう。」
ひとりはほんとに嬉(うれ)しそう、
「私はお花を咲かせるの、
世界をたのしくするために。」
ひとりのお使いやさしい子、
「私は清いたましいの、
のぼる反(そ)り橋かけるのよ。」
残ったひとりは寂しそう、
「私は、影をつくるため、
やっぱり一しょにまいります。」