≪校長室の窓≫ 佐藤一斎から学ぶ
- 公開日
- 2014/02/20
- 更新日
- 2014/02/20
学校の窓
今日も、江戸時代末期の儒学者・佐藤一斎の『言志四録』より、
次の言葉をご紹介します。
「真に大志ある者は、克(よ)く小物(しょうぶつ)を勤(つと)む。
真に遠きを慮(おもんぱか)る者は、細事を忽(おろそ)かにせず。」
大きな事を成し遂げたいと思う人は、
どんなに小さな事でも一生懸命やる。
その大志を成し遂げるために、
いつもずっと先の事を思案している人は、
すぐ目の前にある小さな事にも手を抜いたりはしない。
という意味です。
「うん、うん、そうだよなぁ。」
そう頷(うなづ)きながら、我が身を振り返ると、
ついつい反対のことをしている自分に気付きます。
大きなことをしたいがために、
「こんな小さなことをやっている暇はない」と思ってしまったり、
先の計画ばかり立てて、今日の出来事に目が向かなかったり。
すべては、今この瞬間の小さなことの積み重ねであるということを、
私たちは、忘れてしまいがちです。
「大」は、初めから「大」ではない。
「大」は、「小」の集まりである。
時代を超えた普遍(ふへん)の真理だと思います。
(写真出典 ウィキペディア)