≪校長室の窓≫ 佐藤一斎から学ぶ
- 公開日
- 2014/02/14
- 更新日
- 2014/02/14
学校の窓
今日は、江戸時代の末期の儒学者・佐藤一斎著『言志四録』より、
次の言葉をご紹介します。
「春風を以(も)って人に接し、秋霜を以って自ら粛(つつし)む」
人に接する時には、春風のようにやさしく接しなさい。
そして、自分自身に対しては、秋霜(しゅうそう)のように、
冷たく厳しい心構えでいなさい。
という意味です。
言うは易(やす)し、行うは難(かた)し。
たいていは、「人に厳しく自分に甘く」なるものです。
人に「約束の時間はきちんと守りなさい」と言った本人が、
約束の時間に遅れたりすると、気まずいものです。
たった一度かもしれませんが、
「人のことは厳しく言うくせに」と陰で非難の的になりまねません。
よく「自分のことは棚にあげて」と言いますが、
棚に上げっぱなしの人も、時々見かけます。
春風のように、人に優しくすることよりも、
秋霜のように自分に厳しくする方が難しいかもしれません。
私も含めて…。
(写真出典 ウィキペディア)