≪校長室の窓≫ 三つのカエル
- 公開日
- 2013/12/12
- 更新日
- 2013/12/12
学校の窓
石中生の皆さんへ
春日井市は、小野道風公生誕伝説の地ですが、
その道風公が、書の道に進んだきっかけになったのは、
柳に一生懸命飛びつくカエルでした。
今日は、三つのカエルの話を書きます。
一つは「カンガエル(考える)」です。
レストランで「エビフライにしようかトンカツにしようか」
と迷ったりした時に、ぴょんと頭の中に出てきます。
数学の問題が解けないとか、
どうしてサッカーのシュートがうまくできないのかと、
皆さんは、毎日色々なことで悩んだり、迷ったりしますね。
そんな時、ちょっと立ち止まって「考えなさい」と教えてくれます。
このカエルは、考えれば考えるほど大きくなり、
賢くなっていくカエルです。
二つ目は、「キリカエル(切り換える)」です。
お父さんやお母さんに叱られたて気分が真っ暗になっている時、
どんな手を打っても相手が強くて試合で押されっぱなしの時、
難しい問題に挑戦して、いくら考えても答えがどうにも出てこない時、
ぴょんと心の中に出てきます。
「終わったことをくよくよするなよ。」
「今度頑張ろうよ。」と励ましてくれます。
数学の問題で、式だけではどうしても説明がつかない時、
図や線分図を使っていくなど、作戦を変更していくのもキリカエルです。
このカエルは、うまくいかなかったときは、
「後ろを見るよりは、前を見て行こうよ!」と教えてくれます。
三つめは、「フリカエル(振り返る)」です。
キリカエルとは逆のことをします。
皆さんもよく、「反省」をすると思います。
これも振り返りの一つです。
なぜうまくいったのだろうかとか、
なぜ失敗したのだろうかと振り返ってみて、
この次に生かしていくためなのです。
カンガエル、キリカエル、フリカエル。
三つのカエルを、心の中で育てることで、人生が豊かになります。
校長 堤 泰喜