≪校長室の窓≫ 理由を大切に
- 公開日
- 2013/12/09
- 更新日
- 2013/12/09
学校の窓
保護者の皆様へ
今日は、「理由を大切に」ということについて、書かせていただきます。
学校教育においては、新指導要領の下で、
全教科で言語活動の充実が求められ、
「理由」をきちんと記述したり、話したり、読み取ったりすることに、
力が入れられています。
この「理由」というのが、とても大切だと私は考えています。
ご家庭においても、「理由」を大切にした躾や、
「理由」を大切にして、お子様とのお話合いをしていただきたいのです。
叱る場合を考えてみましょう。
必ず、「理由」を聞いてやってください。
大人から見ると、とても常識では考えられないことを言うかもしれません。
でも、子どもには子どもなりの考えがあって、
そのような行動をしたことは事実なのですから、
一旦は、受け入れてあげてほしいのです。
「そう考えて、〜したんだね」と、
「でもね」と丁寧に親の考えとその「理由」「根拠」を話してあげてください。
現代社会は、様々な大人の姿があり、
テレビやインターネットなどの情報から影響を受けている子どもたちです。
また、悪いと分かっていても、何かの「理由」でそうせざるを得ない、
「〜のために」と迷いながらも積極的に行動したこともあるでしょう。
例えば「友だちのために」というのも案外多いものです。
こうした場合は、「理由」を大切にした丁寧な対応をしなければ、
親と言えども信頼を失いかねません。
このように、生活の中から「理由」を大切にすることは、
学力だけでなく、子どもの生き方をも左右することになります。
特に、思春期を迎える頃になれば、
自己矛盾に悩む子どもに、冷静に「理由」を考える習慣は、
大きな助けとなることでしょう。
校長 堤 泰喜