学校日記

≪校長室の窓≫  まずいほめ方

公開日
2013/12/05
更新日
2013/12/05

学校の窓

保護者の皆様へ

親野智可等著『今すぐ!ほめ上手な親になれる本』(中公新書ラクレ)
を読んでおりましたら、「まずいほめ方」の例が載っていましたので、
ご紹介します。

1 口先だけでほめる→×
  「注意するときは冷静に、ほめるときは感情的に」が大切。
  子どもの「ほめてほしいオーラ」を見逃さないで、
  やっていることの手を止めて、子どもの目を見てほめることが大切。

2 タイミングのはずれたほめ方→×
  子どもが頑張った時、うまくできた時、ほめてほしいと思っている時、
  「その時」を逃さずにほめることが大切。

3 ワンパターンなほめ方→×
  子どもの行動や頑張るところを良く見ていると、
  そのこだわりのポイント、思い入れのポイントが見えてくる。
  そこをほめる。これを「一期一会のほめ言葉」という。

4 「やればできるじゃない」「見直したよ」という上から目線のほめ方→×
  ほめるときは、余分なことは言わないで、
  素直に驚いたり、一緒に喜んであげる。

5 気分任せのほめ方→×
  親の中には、子どもが同じ失敗をしても、自分の機嫌がいい時は見逃し、
  機嫌が悪いときはきつく咎める人がいる。これはNG!

6 比較してほめる→×
  誰かと比較してほめるのは、やめるべき。
  特に、親が兄弟姉妹を比べてほめるのは、百害あって一利なし。

7 兄弟姉妹の間で不公平に感じられるほめ方→×
  ほめる回数や度合いを意識して、バランスを取る必要がある。

8 お金や物でほめる→×
  頑張ったご褒美という形で、安易に子どもにお金や物をあげるのは、
  禁物。

9 子どもをコントロールするためにほめる→×
  ある女の子は、小さい頃から、
  「○○ちゃんは、わがままを言わなくて素直でいい子だね」
  と言われ続けて育った。
  親が望んだ習い事や家のお手伝いも頑張った。
  親が望むことに対して、ぐずったりイヤと言わなかった。
  言いたいことがあっても、自分の気持ちを抑え続けた。
  その結果、小学校5年生のある日、何もかもイヤになって、
  すべてを投げ出してしまった。

10 共感とセットになっていないほめ方→×
  子どもが「ほめられない状態」になっているとき、
  例えば、いい結果が出なかったとき、頑張っていない時、
  素直に言うことを聞いてくれない時など。
  大切なのは、子どもを理解し、受け入れ、共感してあげること。
  子どもは、がっかりしているときなどに、親が共感してくれれば、
  本当に嬉しいもの。
  よくほめてくれる親でも、「ほめられない状態」の時に、
  共感してくれない親だと、子どもは信頼しない。

以上です。
お子様の子育ての参考にしていただければ、幸いです。    校長 堤 泰喜