≪校長室の窓≫ 中学生で出会っておきたい詩
- 公開日
- 2013/11/19
- 更新日
- 2013/11/19
学校の窓
石中生の皆さんへ
今日は、石垣りんさんの『宇宙の片隅で』から、
「空をかついで」という詩を紹介します。
「空をかついで」
肩は
首の付け根から
なだらかにのびて。
肩は
地平線のようにつながって。
人はみんなで
空をかついで
きのうからきょうへと。
子どもよ
おまえのその肩に
おとなたちは
きょうからあしたを移しかえる
この重たさを
この輝きと暗やみを
あまりにちいさいその肩に。
少しずつ
少しずつ。
<解説>
時が過ぎていくことを、
単なる「代替わり」の蓄積にしないように、
あなたたちが、その次の世代に背負わせるものが、
少しでも軽やかで輝くものであるように、
願っています。