集会 校長講話 「ツキを呼ぶ『魔法の言葉』」
- 公開日
- 2013/10/21
- 更新日
- 2013/10/21
学校行事
今日は、ツキを呼ぶ「魔法の言葉」についてお話します。
(以下、プレゼンテーションで説明)
この方は、工学博士の五日市剛(いつかいち つよし)さんです。
五日市さんが、大学院の院生だった26歳の時のお話です。
当時の五日市さんは、人の欠点ばかりが目につく性格でした。
そして、例えば、
「声がデカすぎるよ。うるさい!」
「きちんと整頓しなよ。だらしない!」
など、人の欠点を“毒のある言葉”で指摘して相手を傷つけていたそうです。
だから、周囲との衝突が絶えない毎日、友達が近寄ってこない毎日でした。
つまり、“人間関係が最悪な日々”だったのです。
五日市さんは、「現実逃避」からイスラエルへ旅立ちました。
しかし、旅先でも、お金の両替で詐欺被害にあったり、財布を紛失したり、
トラブルが続きました。
所持金の多くを失うことになったのです。
しかもその日は、数十年来の大寒波。
ボロボロになりながら安宿を転々として、
「ハイファ」という港町にたどり着いたのです。
これが現在の「ハイファ」の街です。
ハイファの街では宿が見つかりませんでした。
五日市さんは、
「何で俺だけこんな目に遭うんだよ!」
「俺ほどツイていない人間はいない!」と嘆きました。
打ちひしがれる五日市さんでしたが、
ふと気がつくと、かたわらにニコニコとほほ笑むおばあさんがいました。
おばあさんは「私の家に泊まりなさい」と言ってくれました。
一人暮らしのおばあさんの家で、
五日市さんは、温かいスープをすすりながら、
おばあさんの話に耳を傾けました。
おばあさんはこう言いました。
「ツキというものは本当にあるのよ」
「しかも簡単に手に入るの」
五日市さんは、「え?どうしたら手に入るんですか!?」と聞きました。
おばあさんは、「ツキを呼ぶ『魔法の言葉』を唱えれば誰でも手に入るわ。」
と言いました。
五日市さんは、「魔法の言葉?それはどんな言葉ですか?」と聞きました。
おばあさんは、「ツキを呼ぶ『魔法の言葉』は2つ。」
「それは、『ありがとう』と『感謝します』よ。」と言いましました。
五日市さんは、「え・・・。そんなありふれた言葉か・・・。」と、
がっくりしました。
おばあさんは話を続けました。
「“嫌なこと”があったら、逆に、『ありがとう』っていうの。」
「“嫌なこと”があると、嫌なことを考え、嫌なことがまた起こる。」
「『ありがとう』という言葉は、その“不幸の連鎖”を断ち切ってくれるのよ。」
「『ありがとう』と言うことで、逆に「いいこと」が起こるの。」
「それからね。」おばあさんは続けました。
「幸せは“不幸な顔”をしてやってくるのよ。」
「不幸だと思うときに、『ピンチはチャンス!』
と考えることができるかどうかが大切なの。」
「“いいこと”があったときにはね、『感謝します』と唱えるの。」
「どんなに小さなことでも、“いいこと”があったら、
この言葉を口にすることが大切なの。」
「それに、こうなりたい願いを先に言って、
それが実現したこととして、口にしてもいいのよ。」
「例えば、『明日は晴れました!感謝します。』という感じでね。」
「心の持ち方って大事よ。だけどもっと大事なのはね、言葉の使い方なの。」
「どんな言葉を口にするかであなたの目の前の状況が変わってくるし、
あなたの心も変わってくるの。本当よ。」
「あなたが、この言葉を忘れずにいたら、
これから先の人生がガラリと変わるわ。ツキっぱなしになるの。」
帰国後、五日市さんは『ありがとう』『感謝します』という言葉を大切にし、
多くの場面で口にするようにしたそうです。
例えば、きれいな人と出会いたいと思った時、
「出会いました。感謝します!」というように。
しばらく経ったころ、あれほど目についた他人の“欠点”が気にならなくなり、
むしろ“長所”に見えるようになりました。
気がつくと協力者に囲まれていました。
大学院では研究活動がどんどん進展。
教授にも認められて、
材料工学の分野で「工学博士号(はかせごう)」を取得しました。
大学院終了後には、希望する企業に就職でき、
理想的な結婚相手にもめぐり会いました。
転職した先では、億単位の開発費が用意され、
新規事業も成功したそうです。
おばあさんに出会い、
『ありがとう』『感謝します』と口にするようになってからの人生は、
幸せいっぱいになったそうです。
五日市さんは、自分だけ幸せになるのではなく、
この幸せをみんなに分けたいと考え、
現在、本業の傍ら、全国で講演会をしています。
五日市さんは、次のようにも言っています。
いつも前向きに「ラッキー!」「ツイてる!」「ツイてる!」と言うことも大切。
たとえ小さなことに対しても、これらを口グセにすれば、
必ずツキはやってくる。
なぜなら、言葉は心を変え、習慣を変え、ツキを引き寄せ、運命を変えるから。
また、五日市さんは次のようにも言っています。
「してはいけないこと」それは2つ。「汚い言葉を吐くこと」と「怒ること」
「バカヤロー」「ムカツク」「チクショー」などの汚い言葉を口にすると、
その言葉どおりの人生になる。
怒るとそれまで積み上げてきたツキがいっぺんに吹き飛んでしまう。
怒る代わりに、できることが必ずあるはず。深呼吸して考えよう。
さらに、五日市さんは次のようにも言っています。
不安なときは「キャンセル!キャンセル!」と言おう。
心の中に不安や心配ごとがあると、無意識のうちに言葉として出てしまう。
そうなる前に、マイナスの思いを打ち消してしまえばいい。
やり方は簡単。
右手を斜めに上げ、手首を返しながら「キャンセル、キャンセル」
これでOK。
口から出てしまった言葉は、残念ながらキャンセルできない。気をつけよう。
「魔法の言葉」いかがですか。
“汚い言葉”や“マイナスの言葉”を使うのをやめ、
ニコッと笑って“プラスの言葉”を口にすれば、
自分の心も、相手の心も心地よい状態で安定し、
自分の置かれた状況がどんなピンチでも必ず好転していくような気がします。
『ありがとう』
『感謝します』
『ツイてる!』
この魔法の言葉で、皆さんの人生を素晴らしいものにしてください。
インターネットで、「五日市剛」で検索すると、
五日市さんのホームページを捜すことができます。
そこに『僕は信じているよ』という動画があります。
とてもいい曲ですので、一度見てみてください。
最後に、先生はこの後、校長室で、
「石中生全員の学力がグ〜ンと上がりました!感謝します!」と
大きい声で言おうと思います。
五日市さんのホームページは、ここをクリックしてください。
「動画ページはこちら」をクリックすると、
『僕は信じているよ』という曲が試聴できます。
とてもいい曲です。