一日一言
- 公開日
- 2013/09/20
- 更新日
- 2013/09/20
学校の窓
今日は、科学者で随筆家の寺田寅彦の言葉を、ご紹介します。
頭のいい人は、
いわば足の早い旅人のようで、
人より早く行き着くことができるが、
途中の道端にある肝心な宝物を見落とす恐れがある。
寺田寅彦は、たとえ話として、
頭のいい人は、富士のすそ野まで来て、
そこから頂上をながめただけで、
富士の全体をのみこんで引き返す。
と言っています。
頭のいい人は、観察・分析・推理に優れているために、
骨が折れるような無駄なことはしなし、
避ける傾向がある。
頭のいい人は、自分に都合の悪いことは避けて、
あらかじめ失敗を回避する。
決して冒険をしない。
とも言っています。
私の経験からすれば、卒業後、
クラス会の幹事をしてくれた生徒は、
決して成績の良い生徒ではありませんでしたが、
とても活力にあふれ、快活な生徒でした。
人生の旅路で宝物を拾うのはどちらでしょうね。
もちろん、頭がよくて、なおかつ、
骨の折れることにも一生懸命の人は、素晴らしい人だと思います。
(写真は寺田寅彦 Yahoo!画像より)