≪校長室の窓≫ 「きくあ」の思想
- 公開日
- 2013/09/16
- 更新日
- 2013/09/16
学校の窓
保護者の皆様へ
教育学博士の小林正観先生の言葉をご紹介します。
いつのころから、「教育」というのは、
競うことであり、比べることであり、争うことである、
その比べ合いの中から抜きん出させることが教育である、
との考え方が定着してしまったように思います。
人の体は、部品のひとつひとつがすべて、他の部品のために存在します。
ひとつとして自分のために存在するものはありません。
人間も、「ひとり」だと「ヒト」。
「人の間」に存在するから「人間」。
世の中に喜ばれる存在であること、
「人の間」に生きていることが存在理由なのであって、
他の人と比べて抜きん出ることが存在理由ではないでしょう。
「きそわない」「くらべない」「あらそわない」の頭文字をとって、
「きくあの思想」と名付けました。
子どもも大人もみんな一人ひとりが違っていて当たり前。
ちがっていない方がおかしいのです。
身長2メートルの人と体重100キロの木とどちらが大きいですか?
答えは「比べられない」。
では、A君とB君はどちらが秀れていますか?
答えは「比べられない」。
みんな一人ひとり、違うのです。
子どもも比べないこと。
「比較」をやめると、親も子も、とても楽に生きられるようです。
いかがですか。
子育ての参考にしていただければ幸いです。 校長 堤 泰喜