学校日記

一日一言

公開日
2013/09/13
更新日
2013/09/13

学校の窓

今日は、高村光太郎の次の言葉をご紹介します。

僕の前には道はない
僕の後ろに道は出来る


実は、これには続きがあります。
詩全体をご紹介します。

道程(どうてい)

僕の前には道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ 自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせてくれた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄(きはく)を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため


青年時代は、誰もが道なき道を行く開拓者ですね。
前例のないことに怖気(おじけ)づくなかれ。
前例とは自分でつくるもの。
これから歩き出す「僕」に力を満たしてくれるものとして、
「自然」を位置づけ、
それを「父」と呼ぶ作者は、
大自然と人間は結ばれてあることを実感しているのです。
人の生きる力は、宇宙や自然にその根源があることを、
今こそ現代人は、思い出すべきでしょう。

(写真は高村光太郎 ウィキペディアより)