学校日記

≪校長室の窓≫  自利利他

公開日
2013/08/20
更新日
2013/08/20

学校の窓

石中生の皆さんへ

皆さんは、「自利利他(じりりた)」という言葉を聞いたことがありますか。
「自利利他」というのは、
「自分のためになすことが、他人のためにもなる。
 他人のためになすことが、自分のためにもなる」
という意味です。

例えば、上から目線での「してやるボランティア」ではなく、
謙虚な気持ちで「させていただくボランティア」の精神とも通じています。

また、3年生は自分の進路希望を叶えるために、
今、一生懸命、受験勉強に取り組んでいると思いますが、
それは、自分のためでもありますが、
目標に向かって頑張り、その目標が実現すれば、
家族も本人同様、いや本人以上に、きっと喜んでくれるでしょう。
そのことがまた、自分の喜びをさらに大きくします。
これも「自利利他」の精神が生きている例です。

ボランティア活動は、人の役に立つことをする活動ですが、
それは人のためにするだけでなく、
そのことで相手が喜んでくれることが自分にとって嬉しいものです。
だとすれば、ボランティア活動は、
人のためだけでなく、自分のためにも行う活動です。

受験勉強でも部活でも、自分のためだけにするのではなく、
家族やチームのためにすべきです。
そして、自分がよりよく高まっていけば、
いずれは、
社会や世の中の人のために役立つ仕事ができることにつながります。
そうなれば、自分にとってこの上なく嬉しいことです。

以上述べたことは、皆、「自利利他」の精神を生かしていることなのです。

皆さん、このような「自利利他」の精神を生かして、
残りの夏休みと2学期の生活を充実させて下さいね。
期待しています!
                             校長 堤 泰喜