学校日記

≪校長室の窓≫ ギブ・アンド・ギブ

公開日
2013/07/31
更新日
2013/07/31

学校の窓


「バスクリンの法則」を知っていますか。
お風呂にバスクリンを一匙(さじ)落として、
「こっちへ来いよ〜」と寄せると、バスクリンは向こうへ逃げていきます。
「あっちへ行け〜」と向こうにやると、こっちへ来ます。
無色透明な水は、その動きが目には見えません。
でも、バスクリンを溶かすことで、水の動きが見えるようになります。
私の実家のお風呂は、当時、沸かすタイプで、
蛇口から湯が出るタイプではありませんでした。
私は、早く温まりたいと、あたたかい湯が出ている方に手をやり、
必死にそのあたたかい湯を自分の手前へ引き寄せました。
しかし、あたたかい湯は、どんどん私の脇を通り抜けるばかりでした。
逆に、お湯を外へ外へと回せば、
あたたかいお湯が自分のところに返ってくることに気付きました。
「こっちへ来いよ〜」と寄せると、逃げていく。
「あっちへ行け〜」と向こうにやると、こっちへ来る。
言い換えれば、
「欲しい、欲しい」といって、いつも求める人からは、
求めるものが遠ざかっていく。
反対に「与えて、与えて、与える」人には、
与えたと思った物がやってくるのです。
これは自然の摂理です。自然界では、そういうふうにできているのですね。
だから、「ギブ・アンド・ギブ」が大切なのです。
求める心、つまり「欲」を少なくして、与えて、与えて、与えて与える。
そういうことができる人に、幸せが訪れるのです。