学校日記

≪校長室の窓≫ 価値観

公開日
2013/07/09
更新日
2013/07/09

学校の窓

保護者の皆様へ

渡辺和子著『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎)の中に、
興味深い文章があります。
昨年度も紹介させていただきましたが、再度掲載せていただきます。

親の価値観が子どもの価値観をつくる

3歳ぐらいの子どもを連れた母親が、
水道工事をしている人たちのそばを通りながら、語って聞かせています。
「おじさんたちが、こうして働いていて下さるおかげで、
坊やはおいしい水を飲めるのよ。
ありがとうと言って通りましょうね。」
同じところを、これまた幼い子を連れた別の母親が通りかかります。
子どもに向かって言いました。
「坊やも勉強しないと、こういうお仕事をしないといけなくなるのよ。」
価値観はこのようにして、親から子どもに伝えられることがあるのです。
最初の母親は、人間はお互い同士、支え合って生きていること、
労働への感謝の念を子どもの心に植えつけたのに対し、
二番目の母親は、職業に対する偏見と、
人間を学歴などで差別する価値観を植えつけたのではないでしょうか。

いかがでしょうか。
同じ事柄でも、その人の持つ価値観よって、受け取り方が変わります。
子どもには、「愛」と「思いやり」のある価値観を伝えたいと思います。
 
                           校長 堤 泰喜