1学期終業式にあたって
- 公開日
- 2007/07/20
- 更新日
- 2007/07/20
南城中学校
1学期終業式に生徒にこんな話をしました。
先日、こんな本を読みました。中学1年生のときオール1でしたが、中学卒業後、就職し、その後、定時制に通い、名古屋大学に入学し、高校の先生になった宮本さんという人の話です。彼は、中学校卒業の時、九九は二の段しかいえず 英語はbookしか、また、漢字は自分の名まえしか書けなかったそうです。
そんなオール1の彼をかえたのは、アインシュタインを描いたビデオとの出会いでした。そのビデオを観てアインシュタインの物理学をもっともっと知りたいと思い、小学3年生の算数ドリルから勉強を始め、24歳で定時制高校に入学。高校で猛勉強し、27歳の時、見事、名古屋大学に合格、37歳で高校の教師になりました。
この宮本さん、「アインシュタインの物理学を知りたい」との願いだけで、がんばることができたと言っています。
逆に、中学生の時はどうだったかというと、なぜ勉強するのか分からず、目標がなかったので、勉強する気にならなかった。やりたくなくてオール1であきらめていた、と言っています。
中高生へのメッセージとして、彼は次のことを言っています。
「大切なことは目標を持つこと、その目標に向かって努力すること。その努力こそが学ぶということ」
また、「どんな目標でも自分に価値あるものならば、それを見つけただけでもすばらしい」と。
長い夏休み、何となく机に向かっていても、集中できないこともあるでしょう。そんなときにこの話を思い出し、自分の目標を見つけ、目標実現のために学習に取り組んでください。
最後に、長い休みの前に必ず話していることを3点いいます。
1つめは、家庭学習にしっかり取り組もう。今話したように目標を持って取り組みましょう。
2つめは、家のお手伝いや地域のお手伝いをしよう。家族・地域の一員だということを忘れず、家や地域のお手伝いをしてください。
3つめは、「ありがとう」「ごめんなさい」を含めた挨拶を家族に、そして地域の人にしましょう。挨拶は 人を温かい気持ちにします。
充実した夏休みになることを願っています。