2学期始業式講話
- 公開日
- 2022/09/09
- 更新日
- 2022/09/10
南城中学校
長い夏休みが終わり、今日から2学期がスタートしました。今日、正門で元気に登校してきてくれた皆さんの姿を見て、うれしい気持ちでいっぱいです。みなさんは、友達や先生方と久しぶりに会って、ちょっとなつかしい感じもしたのではないでしょうか。
1学期の終業式に、「1学期を振り返って、よりよい自分を作るために、どう改善するのかを考え、すぐに夏休みに実行しましょう。そして、42日間の長い夏休み、自分で主体的に考え計画を立てて有効に使ってください」との話をしました。終わってみて、どうでしたでしょうか。
7月26日、生徒会の呼びかけに、多くのみなさんが集まってくれて、「下市場公園」の清掃に取り組んでくれました。この地域に住む中学生として、地域のために、自分たちができることをする、大変素晴らしいことだと思います。参加してくれたみなさん、本当にありがとう。
さて、2学期がスタートしました。そのスタートに当たり、今日は次の話をしたいと思います。それは、これからの時代を生きる、みなさんに必要な力についてです。これからの時代はどのように変化していくのか、誰も予測ができない、しかも急速に変化していく時代になっていくと言われています。その上、情報化社会に発展により、正解が1つでない「課題・問題」に直面していくとも言われています。そうした時代に生きていく、みなさんにとって必要な力は、暗記しただけの知識ではなく今まで学んできたことをより深く理解した知識を実際に使うことができる能力、つまり複雑な要求に臨機応変に対応し、多様化する世界で生きていく実践的な能力だと言われています。
その代表的なものを3つあげたいと思います。
1つめは、「言語や情報、知識を活用する能力」です。言語や技能を実際に使うことができる力、そして、信頼できる知識や情報を収集し、ただ知っているだけでなく、他の人に働きかけるなどして、有効に活用できる能力です。そのためには、コミュニケーション能力も必要です。
2つ目は、「多様な集団における人間関係づくりの能力」です。いろいろな人たちと人間関係を構築し、うまくつきあうコミュニケーション能力や、グループ内で協力し、共に学び、生活し、働く能力です。また、グループ内で意見の対立やトラブルが起きた場合、それを処理・解決する事ができる能力です。
3つ目は、「自律的に活動できる能力」です。より広い視野で行動できる力とともに、見通しをもって、計画的に行動できる力、ルールをふまえて、社会生活の場面において、建設的に自分自身で判断し、責任ある役割を果たす力です。
この3つの能力ですが、その基盤として「思慮深く考える力」が大切です。
「思慮深く考える」とは、安易に簡単に考えるのではなく、物事を慎重に、注意深く考えて、行うことです。また、思慮深く考えるためには、自分の経験を客観的に振り返る、物事を他の人の視点で捉えて考える、多様な変化に前向きで柔軟に対応する、なども大切だと言われています。
「言語・情報・知識を活用する・コミュニケーション能力をつける・自律的に行動する」
そして、1学期の始業式、終業式にお話した「命を大切にしよう・思いやりの心で行動しよう・自分の未来を切り拓こう」とともに、2学期、学校生活の中で意識して、みなさん一人一人が、自分で自分の力を高めていきましょう。