学校日記

<校長室の窓> 「はい!」という返事の意味

公開日
2020/07/02
更新日
2020/07/02

南城中学校

南中生の皆さんへ

「やまとしぐさ(日本人が大切にしてきた所作や立ち居振る舞い)」の
伝承で有名な辻中公(きみ)さんのエッセイを読んでいましたら、
とても興味深い言葉に出会いました。

まず「はい!」の返事をする

日本語には、一音一音に意味があります。
この「はい」を繙(ひもと)くと、
「は」は「波」の「は」で、
「い」は「意」の「い」を表しています。

「意」という漢字は、
「音の心」と書きます。
それは、見えないものを読み取る心です。

つまり、「はい!」という返事は、
自分以外の誰かの「意識の波にのる」ということを表しています。

「はい!」と返事をすることで、相手の意識に乗り、
できないと思っていたことも、できる方向に向かっていくのです。

いかがですか。
難しいですね!

例えば、部活の顧問の先生に、「はい!」と元気よく返事をすると、
部活の顧問の先生は、必ずこう思います。
「うん、元気な子だな!」
「素直な子だな!素晴らしい!」
「心がまっすぐだから、この子は伸びるぞ!」
「大事に育てなければ!」

つまり、辻中さんが言うように、
「はい!」という返事をした瞬間に、あなたは、
部活の顧問の先生の「意識の波」に乗ることができるのです。


そのことは、あなたにとって、その後ずっと「プラス」に働き、
「上達への道」を歩むことができるようになるのです。

これは、部活だけではありません。
これから、皆さんが社会で生きていく時の「すべての場面」で、
言えることではないでしょうか。

さあ、明日から、大きな声で「はい!」と返事をしましょう!