学校日記

朝顔

公開日
2020/06/16
更新日
2020/06/16

南城中学校

南中生の皆さんへ

正門の南側のフェンスに「朝顔」が咲いていました。
今日は、朝顔を題材にした有名な俳句を紹介します。

加賀野千代女 『 朝顔に つるべ取られて もらい水 』
<意味> 井戸に水を汲みに行ったら、
     朝顔の蔓がつるべに巻きついていた。
     これを取り外してつるべを使うのはかわいそうなので、
     お隣に水をもらいに行くことにした。

水原秋桜子 『 朝顔市 立つ日は癒えて 帰る日ぞ 』
<意味> 毎年7月に行われる朝顔市がもうすぐやってくる。
     その頃には、病床にいる自分の身体も癒え、
     家に帰ることができるだろう。

正岡子規 『 朝顔に われ恙なき あした哉 』
<意味> 今日もこうして、朝顔が咲く時間を迎えられた。
     明日もきっと、
     つつがなく朝顔を見ることができることだろう。

稲畑汀子 『 朝顔の 蔓の自由の 始まりし 』
<意味> 今年も朝顔の蔓がどんどん成長する季節になった。
     あちらこちらに伸びている蔓は、
     まるで自由を得たかのように生き生きして見えることだ。

石田波郷 『 朝顔の 紺の彼方の 月日かな 』
<意味> 朝顔の花が咲き、その紺色を眺めていると、
     この花が咲くまでの長い月日のことを思い出すことよ。

加藤楸邨 『 朝顔の 藍やどこまで 奈良の町 』
<意味> 7月の奈良の町に足を運ぶと、
     数えきれないほどの朝顔が咲いている。
     朝顔の花の藍色は、
     一体どこまで続いているのだろうかと思うくらいだ。


※上の俳句の意味には、「諸説」があります。