学校日記

新型コロナウイルスに感染した人の手記

公開日
2020/04/20
更新日
2020/06/13

コロナに負けない!

南中生の皆さんへ

新型コロナウイルスに感染した人の「手記」を読んでください。

3月のある夜、友人3人と食事をした。
別のグループに、「後に感染者」とわかる知人がいた。
自分と知人の距離は複数の人を挟(はさ)んで3〜5メートル。
互いの席で、会釈(えしゃく)程度のあいさつをした。

店内では、従業員らが動くから、空気も動く。
離れていても感染するのかもしれない。
トイレには行っておらず、ドアノブにも触っていないので、
「接触感染」の可能性は低いと思う。

店に行ってから数日後に37度台の発熱。
「風邪」と思い、氷枕をして寝たら、
翌朝は引いていたので、仕事に行った。

年度末で忙しかった。
その日は、途中で体がだるくなり、
早退して、病院へ行って「せきどめ」と解熱剤をもらった。

翌日は、仕事を休んだ。
その頃、知人が感染していたことを知ったが、
離れて座っていたため、自分も感染しているとは全く考えなかった。

数日後、再び熱が上がった。
たまたま家族も検温したら、熱があった。
自分は体がだるく、「味覚障害」も少しあったが、
もともと花粉症で、同じような症状は毎年あったので、
おかしいとは思わなかった。
ただ、「少し怪しいな」と感じ始めた。

それから、家の中では時間をずらし、食事を別々に取った。
なるべく、家族と同じ空間にはいないように気を付けた。

発症から1週間たっても症状が続いた。
再度病院へ行った。
「保健所に相談して」と言われ電話した。

「少し様子をみましょう」と言われた。
検査はまだ早いという感じだった。
翌日、朝は熱が下がったので、仕事に行った。

夕方、飲食店で一緒にいた友人から「陽性だった」という連絡が来た。
完全な濃厚接触者だと思い、保健所に連絡した。
すぐに検査となり、その夜に病院に行った。
翌日、「陽性」と言われた。

死の恐怖が襲ってきた。
家族も陽性。
ショックだった。

2日間自宅待機し、入院した。
食事は病室の入口に置かれ、自分たちが取りに行っている。
検温や血中酸素測定などの指示は、ナースコールで入る。

現在は平熱で、食欲もあり、ほかの症状はない。
ただ、退院後の不安もある。

自宅は消毒しておらず、どこにウイルスが残っているか分からない。
保健所は「対処法」を教えてほしい。

ちゃんと「社会復帰」できるだろうか。
勤め先で「感染者」と広められないだろうか。
取引先に、どこまで伝えていいのかわからない。

確認されていない感染者は、まだまだいるだろう。
病院に行かずに、
自力で治してやろうと考えている人もいるだろう。
すぐに「保健所」に相談してほしい。

感染を防ぐのはやはりマスクと手洗い。
熱が出てから、数日は自宅でマスクはせず、
少し疑い始めてから着けた。
それじゃ遅い。

ただマスクを着けて、食事はできない。
外出禁止まで出す必要はないかもしれないが、
感染防止のために、飲食店では話をあまりしない方がいいと思う。

(出典 Yahooニュース)

<解説>

緊急事態宣言では、飲食店については、
施設の使用制限等の対象とはなってはいませんが、
「三つの密」が生じることがないよう、
国は、飲食店に「所要の感染防止策」を講じるよう要請しています。
食堂・レストラン・喫茶店などについては、
「人と人との間隔を適切にとること」等に注意する必要があります。

南中生の皆さんは、ほとんどの人が、
家で食事をしていると思いますので、関係のない話かもしれません。
会社などで働いてみえる家族の人に、ぜひ、伝えてくださいね。