学校日記

朝が来ると

公開日
2020/04/03
更新日
2020/04/03

南城中学校

今日は、104歳で天寿を全うした詩人
まど・みちおさんの詩をご紹介します。

朝がくると

朝がくると とび起きて
ぼくが作ったものでもない
水道で 顔をあらうと
ぼくが作ったものでもない
洋服を きて
ぼくが作ったものでもない
ごはんを むしゃむしゃたべる
それから ぼくが作ったものでもない
本やノートを
ぼくが作ったものでもない
ランドセルに つめて
せなかに しょって
さて ぼくが作ったものでもない
靴を はくと
たったか たったか でかけていく
ぼくが作ったものでもない
道路を
ぼくが作ったものでもない
学校へと
ああ なんのために

いまに おとなになったら
ぼくだって ぼくたって
なにかを 作ることが
できるように なるために


4月。
この春、何十万という人が「新社会人」として歩み出します。
この人たちは、いよいよ「自分」で、
だれかのために何かを創り始めます。
そういう朝を迎えたのです。

学校は、そういう人達を育てるところです。
子どもたちに「社会への参画意識」をどう持たせるか。
子どもたちに「宇宙船地球号の乗組員」という認識をどう持たせるか。
何より、子どもたちに「自己肯定感」をどう育み、
「生きる力」をどう育てるか。

重責を感じます。

年度のはじめにあたり、大好きなまど・みちおさんの詩を、
じっくり味わいながら読みました。

※まど・みちおさんの詳細は、ココをクリックしてください。
(写真出典 Yahoo!画像)