<校長室の窓> 子ども達が創る楽しい「楽校」!
- 公開日
- 2019/11/05
- 更新日
- 2019/11/07
南城中学校
保護者の皆様へ
先週の金曜日(11月1日)に、私は、
「来年度から導入したい」と考えていた新しいスタイルの名札の写真を、
このホームページに掲載しました。
この日のアクセス数が「786」でしたので、
多くの保護者の方に、ご覧いただけたのではないかと思っています。
ありがとうございました。
導入の最大の理由は、
「名札忘れをなくしたい」ということです。
名札は、教育活動を円滑に進めていく上で必要なもので、
学校内では、生徒には、必ずつけてもらいたいと考えています。
名札を忘れると、そのことを注意する教師も、注意される生徒も、
朝から、たいへん嫌な思いをします。
また、名札を忘れた生徒には、
紙に名前を書いてつけさせるという指導を、
(おそらく開校当時から)ずっと「当たり前」のようにしてきました。
こういう指導も「できることなら避けたい!」と、
昨年、この学校に赴任してから思い続けてきました。
「学校保管」にすれば、そうしたことはなくなり、
生徒は、落ち着いた気持ちで「朝読書」に集中できると考えました。
つけやすく、はずしやすい名札なので、
「学校保管」にしても、子ども達の負担にはなりません。
今回、ホームページで提示させていただいた名札は、
石尾台中学校時代の実績もあり、言わば私の「自信作」でした。
しかし、先週、ある保護者の方からお電話で、
「もったいないでは…」という、貴重なご意見をいただきました。
ごもっともなご意見だと思います。
私は、「ものを大切にする子どもを育てたい」という自らの教育理念に
反することをしようとしている自分に、気づきました。
同時に、これまで、新しい体操服・制服・リボン・メインバック・
サブバッグ・ウィンドブレーカー等を採用するにあたり、
すべて、「子ども達の意見」を聞きながら、慎重に進めてきたのに、
なぜか、今回だけは、
子ども達の意見を聞こうとしなかった自分に気づきました。
「子どもファースト」と言いながら、全く「子ども不在」だったのです。
「これではいけない!」と、私は、猛省をしました。
そこで、本日、生徒会役員、委員長、1・2年生の議員・学級委員に、
図書室に集まってもらい、子ども達の考えを聞きました。
名札の「学校保管」は、子ども達は全員、理解をしてくれました。
しかし、私の自信作は、見事に却下されました。
■マークが小さくて、学年の色がわかりにくい。
■バッジをつけることができない。
が主な理由です。
そして、子ども達が「グッド・アイデア」を出してくれました。
現行の名札と布(フエルト)をそのまま生かし、
その名札に安全ピンとクリップ(はさむもの)をつけるというものです。
これなら、今あるものを生かせるので、
350円よりもかなり安くなります。おそらく60円程度でしょう。
私は、子ども達の「発想」の素晴らしさに、深く感動しました。
従いまして、子どもたちのアイデアを尊重し、
子ども達の「思い」に沿う形で、進めていきたいと思います。
南中生の皆さんへ
今日の話し合いは、とても価値ある話し合いだったと思います。
本当にありがとう!
みんなの力が、この南城中の歴史を変えようとしています。
これからも、みんなで知恵を出し合って、
楽しい学校「楽校」を創っていきましょうね!