学校日記

若い人の使命

公開日
2006/03/08
更新日
2006/03/08

南城中学校

 今年は101名の卒業生を送り出しました。新しい一歩を踏み出そうとしている若い人たちへの願いを書きます。それは「時代の後から来た者は先に歩いた者を超えて進む使命を持っている」ということです。
 南城中学校の校区は4500年前から人が住んでいたと言われます。神領からは銅鐸が出てきました。堀之内をはじめ各地区に古墳があります。下市場のお宮は奈良時代からあったという言い伝えもあります。大泉寺には昔大きなお寺があったそうです。この「南城」という地名は戦国時代の武将の舘の南側の土地ということからついたという話もあります。そして、江戸時代の初めにはほぼ今と同じような集落ができていたようです。
 何千年来、力を合わせてため池を掘り、あるいは堤を築いて水害を防ぎ、作物を育て、命をつなぎ、文化を育んできた先人たちがいて、今の私たちがいることを忘れてはならないと思います。そうした昔の人たちが残してくれたものを引き継ぎ、さらに良くしたり前に進めたりするのが若い人たちの使命ではないでしょうか。
 本校を卒業した皆さんはより広い世界へと進みます。働く場や学ぶ場も春日井市内にとどまらず県内県外の広い範囲におよびます。やがては外国へ出かけて働いたり学んだりする人もたくさんいることでしょう。友達や接する人の範囲も広がります。どんな場所へ行っても、どんな人たちと接しても、生まれ育った土地と自分に誇りを持って、先人のあとを引き継ぎそれをさらに進めるという若者の役割を自覚して、未来を切り開いてほしいと願っています。
 若い皆さんの前途に幸多からんことを祈ります。