学校日記

第3学期始業式 伝達表彰

公開日
2013/01/08
更新日
2013/01/08

学校行事

 3学期の始業式と吹奏楽アンサンブルコンテストの伝達表彰がありました。
<式辞>
 皆さん、明けましておめでとうございます。
 今日の3学期の始業式にあたり、皆さんに一生懸命ということばを送りたいと思います。
 この一生懸命は鎌倉時代の御家人が自分に与えられた土地を懸命に守ることから「一所懸命」という言葉が生まれ、それが変化して現代の一生懸命になったようです。
 いろいろなところで、私たちを励ましてくれたり、自分自身の気持ちを高めたりする時によい言葉だと思います。しかし、一生懸命だけで、すべてがかなうものではありません。一生懸命やったからすべての結果が出たり、夢がかなったりするわけではありません。ではなぜ、この一生懸命という姿が求められるのでしょうか。
 きっと一つは、結果が出せたり、夢がかなったりするかどうかは、一生懸命に一歩を踏み出さないと始まらないということです。そして二つ目には、一生懸命という姿は「それを見ている人がその人を応援したくなる」という力をもっているからだと思います。
 昨年2回目のレコード大賞を受賞したAKB48は、2005年に「会いにいけるアイドル」を目指して、東京の山手線の秋葉原駅の近くに250名の小さなホールからスタートして今日の座をつかんだのです。しかし、このスタートラインはとても今日のような成功を予想させるものではなく、これを高校野球に例えれば、秋元靖さんというかつての甲子園優勝監督が野球のルールも知らない初心者を集めて「さあ甲子園をめざそう!」と宣言し、その日から365日、毎日白球を追う生活をするに等しいことだそうです。それでも誰もが無理と決めつけていた甲子園出場を決めた、それくらいの快挙なのだそうです。先生は別にAKB48のファンでもありません。しかし、そんな先生のような人間でも、彼女らの今日の活躍ぶりから名前や歌くらいは聞き覚えるし、ましてやそんな苦労をした彼女らの一生懸命さは、確かに伝わってくるものもあります。ましてやファンとなれば、実際に会っている彼女らがあんなに頑張っているのなら、自分もこんな苦しさくらいは乗り越えられるなどの勇気や元気が湧いてくるのかもしれません。一生懸命さはこんなところにも見えてくるものだと思います。
 身近な人や友達の一生懸命さは、自分を前に進めてくれる力、自分の壁をこえるための力をくれるのではないでしょうか。皆さんの日常では、学校での毎日の授業と部活動、そして各行事での一生懸命さ、家庭に帰ればそれぞれの家庭での一生懸命さがあると思います。皆さんの一生懸命さも、きっと身近な友達に勇気や元気を与えると同時に、皆さん自身の成果や夢の実現への歩みのためのエンジンになっているのだと思います。柏中生のたくさんの一生懸命さをカメラのレンズを通して残せたらと思うし、その一生懸命さを今年も応援したいと思います。以上で3学期の式辞とします。