学校日記

「命の大切さを学ぶ教室」講演会

公開日
2012/10/18
更新日
2012/10/18

学校行事

  本日(18日)、「命の大切さを学ぶ教室」講演会を実施しました。講師はNPO法人おかやま犯罪被害サポートファミリーズ理事の市原千代子さん。演題は「子供たちを被害者にも加害者にもしないために」 でした。
 市原氏は講演の冒頭、次男圭司さんの紹介をしてから遺影を椅子に置き、静かに語り始めました。講演の概要は以下の通りです。
 平成11年3月、当時18才の次男圭司さんの命が少年3名の集団暴行により奪われました。暴行のきっかけは「電話に出なかった」「生意気」というたわいないこと。そうした理由で少年たちに呼び出され,殴られ蹴られ川に蹴り落とされたのです。講演の途中,市原さんは静かに語りかけられました。「手を合わせてみて。温かいでしょ。その手はいつか好きな人の手とつながり,新しい命につながっていく手です。でも,その手は息子の命を奪うような暴力を振るうこともできる。決して被害者にも加害者にもならないでください。
 娘さんの受けたいじめや大津市のいじめ事件にも触れ、「知っておいてほしいことがあります。何の気なしにしているいじめ(本人はいじめと思っていないかも知れない)が死につながっているということを。もしも悩んでいたら,勇気を出して周りの人に相談してほしい。必ず聞いてくれる人がいるから。・・・ 」と訴えました。
 もがき苦しんでいた息子にも生きていれば未来があった。どんな状況に置かれても,生きて生きて生き抜いてください。つらいこと,悲しいこともあるけれど,あなただけにしかない未来がきっとあるから。」そう締めくくられました。