始業式
- 公開日
- 2014/01/07
- 更新日
- 2014/01/07
学校概要
体育館工事のため、3学期の始業式も放送で行われました。
はじめに、以下のような表彰伝達が行われました。
・ 春日井市ウインターカップ バスケットボール大会
優勝 男子バスケットボール部
・ 愛知キャンプカウンセラーウインターカップ
敢闘賞 女子バスケットボール部
優秀選手賞 2年女子1名
・ アンサンブルコンテスト東尾張大会
金賞 サクソフォン六重奏、金管八重奏
銀賞 クラリネット五重奏
次に、学校長のお話です。
「みなさん、新年あけましておめでとうございます。新しい年のはじめに一つだけお話をします。
鴨という鳥がいます。野生の鴨は渡り鳥で、ずいぶん遠い所からやってきて、しばらく同じ所で生活すると、また新しい生活の場所を求めて飛んでいってしまいます。そうやって一生を過ごす鳥です。宇宙開発で有名なあのアメリカのNASAが、地球上の大気の流れとその強さを調べるために野生の鴨を飛ばしたそうです。鴨たちはほぼ一週間以上飛び続け、なんと1万km以上も離れた場所に降り立たちました。その間、一度たりとも眠らず、休まず、食べてもいない。野生の鴨にはそうした恐るべき力が備わっているらしいのです。そういう野生の鴨が ある湖に降り立ちました。そこにはとても優しい一人のおじいさんがいて、鴨たちに美味しい餌を毎日与え続けたそうです。鴨たちは、餌を求めてこれまで命がけで移動してきましたが、ここではそんな心配も要りません。鴨たちは当然のようにその湖に居付いてしまいました。月日は流れ、優しいおじいさんは亡くなりました。これからは自分の力で餌を探さなくてはなりません。餌を求めて飛立とうとしたとき、以前のような羽ばたきができずに鴨たちは愕然とします。ある日、近くの山から雪解け水が洪水となってその湖に流れ込んできました。他の鳥たちはすぐに飛び立って難をのがれましたが、野生の力をなくした鴨たちは、その激流にのみこまれてしまいました。不眠不休で、一万kmも飛べる鳥でさえ、環境に安住することにより本来の生命力を失い、ちょっとした環境の変化にも対応できなくなってしまった。というお話です。
このお話は、聞く人によっていろいろな捉え方ができると思います。『これくらいでいいんじゃないか』『これが当たり前だ』『これまでと同じで十分だ』という易きに流れる考え方、生き方よって、本来、私たちが持っている素晴らしい能力が衰えてしまう。やはり、私たちは志を高く持って、今の状態に安住せずに毎日を生きていくことが大切ではないかということを教えてくれているように私には思えます。
クラーク博士は『少年よ大志を抱け』と言った話は有名ですが、この言葉の後は、次のように続きます。お金のためではなく、私欲のためでもなく。名声という空虚な志のためでもなく。人はいかにあるべきか、その道を全うするために、大志を抱け!
また、有名なスポーツ選手たちやその道で一流と言われる人たちが、若い子たちに『でっかい夢を持て』とよく言います。これは、正に自分にはそれをかなえる力が眠っているから、自分を甘やかさずに努力を続けることが自分を大切にする生き方だというメッセージなのでしょう。
私も人から見れば小さなことでもいい、もっとこうなったらいい、あんな風になりたいというものを思い描いて、それに向かって、自分にできる努力を重ねていきたいと思います。今年がみなさんそれぞれの前進のときであることを願って激励のお話をいたしました。」
最後に、春日井警察生活安全課の方から防犯について、次のようなお話がありました。
「春日井市で自転車盗が多発しています。自転車が盗まれてしまうのは、鍵をかけずに自転車を置いてしまったときに多いです。また、学生が被害にあうことが多いようです。そこで、次の2つのことに気をつけて自転車盗にあわないようにしましょう。
・自転車をとめておくときに、2ロックを徹底しましょう。盗まれるリスクが減ります。
・自宅に自転車をとめる際にも、必ず鍵をかけましょう。
また、みなさんが自転車を盗むことのないようにしましょう。自転車盗は犯罪です。絶対に行ってはいけません。」