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キラーT細胞の活躍 |
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マクロファージが一番最初に、外敵が侵入したことをヘルパーT細胞に報告をするとのべましたが、他からも知らせが送られます。それは、外敵(つまり「抗原」のこと)に乗っ取られそうになり、危機に陥っている細胞です。これを「感染細胞(かんせんさいぼう)」と言います。みなさんの体を作っている細胞1つ1つには、一人一人ちがう「ラベル」が付いています。このラベルを「MHCクラス1」といいます。このラベルは、ただのラベルではありません。細胞にこっそり外敵が侵入したとき、外からではわかりませんね。侵入していることを外に知らせる警報装置のような働きもします。 |
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1 |
感染細胞は、外敵(抗原)の一部をちぎります。 |
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外敵に侵入をゆるしてしまった細胞は、敵の一部をちぎり取ります。 |
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2 |
抗原の断片をMHCクラス1といっしょに 自分の細胞の表面にさしだします。 |
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ちぎった敵の一部と自分のラベルであるMHCクラス1の合わさったものを、自分の細胞の外に出します。こうして、細胞に敵が侵入し、あぶない状態にあることをヘルパーT細胞に知らせます。 |
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3 |
敵が侵入したという知らせを受け取ったヘルパーT細胞は、キラーT細胞をたくさん作ります。 |
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敵が侵入したという知らせを受け取ったヘルパーT細胞は、たくさんのキラーT細胞を送る決断をします。そのため、さっそくヘルパーT細胞は、特別なタンパク質(インターロイキン2)を送ってキラーT細胞を増やします。キラーT細胞は、ヘルパーT細胞の命令がないと増えません。HIVというウイルスは、このヘルパーT細胞に侵入して命令を出せないようにするため、外敵が侵入してもキラーT細胞が増えず、免疫機能を低下させてしまうのです。 |
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4 |
戦闘準備を完了します。 |
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インターロイキン2を受け取ったキラーT細胞は、すごい勢いで増え、しかも力も強くなります。 |
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5 |
戦闘開始 |
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このキラーT細胞は、異常な細胞を見つけてはさっさと殺してしまう「細胞の殺し屋」なのです。この「殺し屋」は、敵が侵入しのっとられた細胞を異常な細胞としてタンパク質のパーフォリンというミサイルを発射して、中にひそんでいる抗原もろとも破壊してしまいます。 |
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6 |
戦闘がおわり、勝利します。 |
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殺し屋としての役目を終えたキラーT細胞は、そのほとんどが死んでしまいます。しかし、一部はメモリーキラーT細胞として残り、次に同じ敵が攻めてきたときに備えます。つまり、今度同じ敵が攻めてきたとき、メモリーキラーT細胞がただちに増えてやっつけようというのです。これは、メモリーB細胞に似ていますね。 |
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抗体のかつやく にもどる |
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