エイズ
 Human Immunodeficiency Virus(=HIV)というウイルスの感染 によって起こるHIV感染症の末期状態を定義した言葉。免疫の力が低下して、 健康な状態では到底かからない感染症(日和見感染症)にかかったり悪性腫瘍 (日和見腫瘍)が発生して、最後には死にいたります。したがってエイズの診断は、H IV感染+免疫能低下+21の疾患または状態があって下されます。
  21の疾患・ 状態とは、(1)食道、気管、気管支または肺のカンジダ症、(2)肺以外のクリプ トコッカス症、(3)クリプトスポリジウム症、(4)肝・脾・リンパ節以外のサイ トメガロウイルス感染症、(5)単純ヘルペス感染症、(6)カポジ肉腫、(7)原発 性脳リンパ腫、(8)13才未満のリンパ性間質性肺炎・肺リンパ過形成、(9)非定 型抗酸菌症、(10)カリニ肺炎、(11)進行性多発性白質脳症、(12)トキソプラズ マ脳症、(13)13才未満の化膿性細菌感染症の繰り返し、(14)コクシディオイド 真菌症、(15)HIV脳症、(16)ヒストプラズマ症、(17)イソスポラ症、(18)B 細胞性非ホジキンリンパ腫、(19)肺外の結核、(20)サルモネラ菌血症、(21)H IV消耗症候群となっています。
  これは時代とともに変る可能性があります。H IV抗体が不明の場合でも、他の免疫不全を起こす疾患がなくて、[1]カリニ 肺炎の確診、[2](1)から(12)の疾患の確診があってCD4細胞数が400/μl以下の ものもエイズとします。    1993年度からアメリカでは以上に加えて、再発性の 肺炎、肺結核、進行子宮癌を加え、さらにCD4+T細胞数が200/μl以下の場合もエイズとすることに決定しました。日本はまだ変えていません。