お盆 〜 迎え火 〜
- 公開日
- 2013/08/13
- 更新日
- 2013/08/13
お知らせ
亡くなった人の魂がこの世に戻ってくるという考え方は、仏教が日本に伝わる前からあり、日本古来の民俗信仰です。神道における先祖を供養する儀式や仏教における盂蘭盆会(うらぼんえ=お盆)の儀式がまじりあって、江戸時代ころに現在のような習慣ができたと言われています。
8月13日(地方によっては7月13日)は、先祖の魂がこの世に帰ってくる日で、先祖が迷わず家に帰ってこれるように、家の戸口で火をたいて目印にします。これが「迎え火」です。日が沈みあたりが暗くなりかけた頃、迎え火をたいているのを目にしませんでしたか。
ご先祖様が行き来するための乗り物も用意します。きゅうりやなすで作る「精霊馬(しょうりょううま)」です。きゅうりの馬はスピードが速いので、ご先祖様が速く帰ってこれるように。なすの馬は遅いので、ご先祖様がゆっくり戻っていけるように。
ご先祖様が戻っていくのが、8月15日(または16日)。このときは「送り火」をたきます。
地方によって、迎え火・送り火の形がかわり、伝統的に今日まで続いてるものもあります。秋田の竿灯(かんとう)祭りや京都五山の送り火などがそうです。
※江戸時代の迎え火の様子と精霊馬 (ウィキペディアよりお借りしました)
※秋田の竿灯祭り、京都五山の送り火 (秋田市・京都市の観光協会HPよりお借りしました)