学校日記

2025教育フォーラムin春日井(第56回春日井父母と教職員の・春教組教育講演会)

公開日
2025/11/20
更新日
2025/11/20

西尾小PTA

 11月8日(土)、PTA役員と本校職員が、文化フォーラム春日井で行われた「教育フォーラムin春日井(第56回春日井父母と教職員の・春教組教育講演会)」に参加しました。当日は、チャイルドラインあいち代表 高橋弘恵氏の講演が行われました。参加した会員からいただいた講演の内容を共有させていただきます。


PTA研修会記録 テーマ:「子どもの気持ちを理解するために」チャイルドラインの現場から学ぶ、子どもとの関わり方 

1.講話の概要 本研修では、子どもの声を受け止める活動「チャイルドライン」の現場から、 子どもの気持ちや現代の悩みの変化について学びました。 冒頭では「子どもの権利」について説明があり、 子どもには以下の4つの権利があることが紹介されました。

 生きる権利   育つ権利   守られる権利   参加する権利

子どもは保護の対象であると同時に、意見を持ち、共に考え行動できる存在であることが強調されました。

2.チャイルドラインから見える子どもの変化 講師からは、チャイルドラインに寄せられるメッセージの変化について具体的なお話がありました。 以前はふざけや冗談を交えた明るい内容も多く見られましたが、 近年は「答えがほしい」「話を聞いてほしい」といった、真剣で切実な相談が増えているとのことでした。 子どもたちは、単に答えを求めているのではなく、 「一緒に考えてくれる大人」 を求めているというお話が印象的でした。 大人が答えを押し付けるのではなく、共に悩み、考える姿勢が大切であると感じました。

3.子どもと共に経験することの大切さ 子どもは無力ではなく、サポートがあれば自分の力を発揮できる存在です。 大人が「一緒にルールを作る」「一緒に挑戦する」といった姿勢を持つことで、 子どもは自ら考え、行動する力を育んでいけます。

4.オンライン相談の広がりと性教育の視点
 現在は電話だけでなくオンラインチャットでの相談も増えており、 相談手段の違いによって性別比や内容にも変化があるとのことでした。 また、性教育についても触れられ、 「体のことを学ぶ」だけでなく、 自分を大切に扱うこと、自分を尊重する生き方を学ぶ ことが大切であると伝えられました。 若い世代が安心して相談できる大人が増えることが、 社会全体の安心や安全につながるというお話でした。 

5.大人としてできること
 子どもが話してくれたときには、 「なぜそう感じるのかな?」と背景を思いながら、 まずは “そうなんだね” と受け止めること が大切です。 大人の存在そのものが、子どもにとっての安心であり力になります。 一人ひとりに違いがあり、どの子にもその子なりの理由があることを理解し、 「聞いてくれる大人」がいるというだけで、子どもたちの心が救われることもあります。

6.おわりに 今回の研修を通して
「子どもの気持ちを理解する」ということは、 自分の子どもだけでなく、地域のすべての子どもたちに目を向けることでもあると感じました。 子どもたちが安心して話せる環境をつくり、 困ったときに「相談できる大人」が身近にいる社会を目指していきたいと思います。 -

まとめ
 答えを与えるより、一緒に考える関わりを。 子どもはサポートがあれば自らできる存在だと考える。
「話を聞いてくれる大人」が増えることが、社会全体の安心につながっていく。