学校日記

永久欠番

公開日
2013/02/19
更新日
2013/02/19

学校の窓

石中生の皆さんへ

永久欠番(えいきゅうけつばん)とは、
背番号などを使用するスポーツにおいて、
多大な功績を残した人物の使用した背番号を、
その人物の栄誉と栄光の歴史を末永く(すえながく)称えるために、
団体内で、対象となった人物のみが使用できるように欠番にした番号です。
例えば、
世界のホームラン王の王貞治さんの背番号「1」は、永久欠番になっています。

先日、京都教育大学附属京都小中学校の研究発表会に参加しました。
オープニングで、生徒による、中島みゆき作詞の『永久欠番』の朗読があり、
とても印象に残りました。
その詞の最後の部分の言葉です。

  100億の人々が
  忘れても 見捨てても
  宇宙(そら)の掌(てのひら)の中
  人は 永久欠番
  宇宙の掌の仲
  人は 永久欠番

私は、こう考えました。
私たち人間は、一人一人が、みな違っている。
人類の歴史上、自分と同じ人間は存在しない。
人類の未来においても、自分と同じ人間は存在しない。
人は皆、一人一人が立派な「永久欠番」を背負っているのだと…。
 
                       校長 堤 泰喜