自己肯定感
- 公開日
- 2013/02/14
- 更新日
- 2013/02/14
学校の窓
保護者の皆様へ
こんな言葉を、最近目にしました。
皆が好意的なら
うぬぼれてダメになる
皆が批判的なら
萎縮してダメになる
好意50%
批判50%
「なるほどなぁ」と思いましたが、これは大人にあてはまる割合であって、
こと子どもに接するときは、この割合ではいけないと思います。
昔から言われているように、「十褒めて一叱る」がいいと思います。
「否定から肯定へ」
最近、さまざまな場面で多用される言葉です。
私たち教師が子どもたちに接する時、
保護者の皆さんがお子さんに接する時、
地域の皆さんが本校生徒を見かけられた時、
どうしても大人は子どもたちの良くない点が目につくものです。
そして、それを指摘したり叱責したりすることが多くなりがちです。
もちろん、それも大切なことです。
子どもたちは、
大人が教えなければ気がつかないこともたくさんあるのですから…。
「ならぬことはならぬものです!」という“会津藩の教え”を
つい先日、ご紹介しました通りです。
しかし、それ一辺倒では、子どもは育たないと思います。
「短所と長所は裏返し」という言葉があります。
まったく同じ状況なのに、見方を変えれば、それは短所にも長所になります。
一方から見れば「動作がのろい」「もたもたしている」ことも、
反対から見れば「慎重である」ことにもなります。
「しつこい」が「粘り強い」に、
「落ち着きがない」が「行動的」にもなります。
否定が繰り返されれば、
多くの子どもは自信をなくし、「自己肯定感」を喪失します。
長所が伸びれば、自信が生まれます。そして、「自己肯定感」が高まります。
教師や親や地域の人の“肯定表現”がたくさんある。
そんな環境の中で、
石中生は、しっかりとそしてすくすく伸びてほしいと思います。
校長 堤 泰喜