集会校長講話「心を整える」
- 公開日
- 2012/10/22
- 更新日
- 2012/10/22
今日の石尾台中
先生が一番好きなプロサッカー選手は,長谷部誠という選手です。
先日のフランス戦やブラジル戦にも,“日本代表”として出場しました。
長谷部選手が書いた『心を整える。』という本は,昨年ミリオンセラーになりました。
ここにその本があります。この中には,先ほど皆さんに配ったプリント
「勝利をたぐり寄せるための56の習慣」が書かれています。
今日は,その中から6つだけ紹介します。
03 整理整頓は心の掃除に通じる。
ドイツには「整理整頓は,人生の半分である」ということわざがある。
日頃から整理整頓を心がけていれば,それが生活や仕事に規律や秩序をもたらす。
だから整理整頓は人生の半分と言えるくらい大切なんだ,という意味だ。
このことわざに,僕も賛成だ。
きれいになった部屋を見たら,誰だって心が落ち着く。
僕はモヤモヤしたときこそ,身体を動かして整理整頓をしている。
心の掃除もかねて。
16 頑張っている人の姿を目に焼きつける。
答えがないようなことを延々と考えすぎて,
迷いが生まれているときにどう切り替えるか。
そういうときに僕は,
身近なところにいる「頑張っている人」を目にするようにしている。
日本にいた頃でいうと,真夏の炎天下,工事現場で働くおじさん。
腕まくりをして,汗を流しているおじさんを見ると僕は何だかすごく熱くなる。
きっと早朝から家族のためを思って頑張っているんだろうな。
自分もああいうカッコ良さを身につけたいと思って,
小さなことに悩んでいる場合じゃないとエネルギーがわいてくる。
あとは,お母さんが小さい子どもを自転車に乗せて,一生懸命こいでいる姿も好きだ。
25 群れない。
子どものときから特定の友達と一緒にいるというよりは,
誰と誰が仲がいいというのはあまり意識せずに,みんなと遊ぶようにしていた。
中学生のときには,
みんなから無視された子とあえて一緒にいたこともあった。
33 読書は自分の考えを進化させてくれる
試合に負けて気分が沈んでいるときも,逆に試合に勝って高揚しているときも
本を読むと心が落ち着く。
負けたあとなら,乱れた気持ちを整えてくれる。
勝ったあとには,浮ついた気持ちを抑制してくれる。
先人の知恵や同世代を生きる人の言葉からヒントを得る。
それを自分に当てはめて自分の考えを掘り下げてみる。
僕にとって読書は心を落ち着かせてくれると同時に,
自分の考えを進化させてくれるものである。
47 迷ったときこそ,難しい道を選ぶ。
ちょっと背伸びをしたら,向こう側が見えてしまうような壁では物足りない。
背伸びをしても,ジャンプをしても,先が見えないような壁の方が,
乗り越えたときに新たな世界が広がるし,新たな自分が発見できる。
今,ヴォフスブルクでプレーしていて,焦りもあるし葛藤もある。
けれど,そういう苦しみがあるからこそ挑戦は楽しいと思う。
だからこそ僕は常に「難しい道」を選び続けられる人間でありたい。
49 指導者と向き合う。
基本的に自分から指導者を選ぶことはできない。
学校で担任の先生が選べないように,こればかりは“巡りあわせ”なので,
自分の力ではどうすることもできない部分がある。
どんなに相性が悪いと感じても,それはこちらの偏見や思い込みかもしれない。
自分から監督や先生の方に歩み寄って,相手のことを知ろうすることが大事だ。
もちろん先生だって全知全能ではないので,
知らないこともあれば間違うことだってあるだろう。
そんなとき先生の悪い方に目を向けるのではなく,良い所を見るようにすれば,
きっと信頼するきっかけが見つかり,いい関係を築くことができるはずだ。
どんな指導者にもそれぞれの良さがある。
それを引き出せるかどうかは,教えられる側の心構えにもかかっている。
56のうちの6つだけ紹介しましたが,
一度,プリントにある56個の項目に,目を通してみてください。
「なるほど,そうだよな!」と共感できる言葉が,きっとあると思います。
生徒に配付したプリントは、ココをクリックしてください。