学校日記

≪校長室の窓≫ 『から精神』と『けれども精神』

公開日
2014/03/28
更新日
2014/03/28

学校の窓

石中生の皆さんへ

みなさんは、国語の時間に「文法」を習っていますね。
文と文、文節と文節をつなぐのは、接続詞です。
接続詞の中には、「順接」と「逆接」があります。

「から」「だから」「そこで」などが順接です。
例えば、
「おなかがすいたからご飯を食べよう。」
「遊びたいから遊ぼう。」
「寒いからやめよう。」
「勉強はつらい、だからやめておこう。」
こうした精神を『から精神』と言います。

「けれども」「でも」「しかし」が逆接です。
例えば、
「おなかがすいた。けれども、もう少し頑張ろう。」
「遊びたい。けれども、宿題だけはやっておこう。」
「勉強はつらい。けれども、ここでくじけてはだめだ。」
「掃除はさぼりたい。けれども、人間としてやらなければならない。」

「つらいけれども、人間としてやらなければいけないから、頑張ってやろう!」
「楽しいけれども、人間としてやってはいけないから、やめておこう」
こうした精神を『けれども精神』といいます。

人間が他の動物と違うのは、『けれども精神』があるからです。
人間が万物の霊長と誇れるのは『けれども精神』があるからです。
「寝たいから寝る」「食べたいから食べる」
これでは、他の動物と同じです。

4月から、新年度が始まります。
石中生としていかに生活するか、人間としていかに生きるか。
考えてみて下さい。
                          校長 堤 泰喜