≪校長室の窓≫ イチロー選手から学ぶ
- 公開日
- 2014/02/05
- 更新日
- 2014/02/05
学校の窓
『イチロー262のメッセージ』より、次の言葉をご紹介します。
自分のできることを、とことんやってきたという意識があるかないか。
それを実践してきた自分がいること、
継続できたこと、
そこに誇りを持つべきだ。
<解説>
イチロー選手の言葉には、枝葉をそぎ落した幹の美しさがある。
幹のあちこちには、こぶや切られた枝の跡がある。
幹は、一筋に伸びている。
こぶは、その時その時のイチロー選手の思案の跡。
彼は、目標を設定し、それに向かっていくやり方をとらない。
その時に、すべてを賭(か)ける。
「今自分にできること。頑張れそうなこと。
それらを積み重ねていかないと、
大きな目標は近づいて行こない。」
「ぼくは、一試合一試合振り返る。
まとめて振り返ることはしません。」
という言葉が、それを物語っていよう。
打者として、さまざまな投手と対戦し、
野手として、いろいろなボールを追う。
その一球に全神経を集中させ、相手の「変」に応じようとする。
打つにしろ守るにしろ、
得意な球を待つのではなく、球に自分を合わせる。
合わせられない時もある。
何故(なぜ)だ?
その時を振り返る。
脚力不足ならば走り込む。
そして目の前の試合に臨む。
自分のできることにベストを尽くしたか、
それが振り返りのポイント。
やったという意識があれば、相手の技術に脱帽し、
自分のレベルアップに挑戦する。
その軌跡が記録として残る。
「積み重ねていかないと、遠くの大きな目標は近づいてこない」
の言の裏付けだ。
目標などは口外しない。
「ただ今」の一念に徹する。
そうすれば、目標との落差にあせったり、
自滅したりすることもないと信じているのだろう。
(写真出典 Yahoo!画像)