≪校長室の窓≫ 失敗
- 公開日
- 2014/01/06
- 更新日
- 2014/01/06
今日の石尾台中
ノーベル物理学賞受賞者・小柴昌俊氏の言葉をご紹介します。
何度も失敗して経験を重ねると、勘(かん)が冴(さ)えてくる。
テレビのミステリードラマで、
ベテランの刑事が、よくこんなことを口にしますよね。
「刑事の勘だよ、勘」と。
ドラマなので、その勘が当たって、犯人は捕まります。
しかし、その勘は、行き当たりばったりのいい加減なものではありません。
長年、現場で様々な事件を捜査し、
足で稼(かせ)いだ経験の積み重ねによるものです。
エサキダイオードを発見した江崎玲於奈氏は、
高卒のアシスタントの、
「いくらやってもダメだったら、今度は純度を低くしてみたら」
という言葉に「ハッ」として、
高性能の物質をつくることができたといいます。
田中耕一さんは、実験の最中に間違って物質を混ぜたところから、
大発見をしました。
失敗の積み重ねのおかげなのです。
経験と失敗の積み重ね、
私たちにとって、とても大切なものですね!
(写真は小柴氏 Yahoo!画像より)