≪校長室の窓≫ 高杉晋作から学ぶ
- 公開日
- 2013/12/27
- 更新日
- 2013/12/27
学校の窓
幕末の志士・長州藩の高杉晋作(たかすぎしんさく)が、
27歳の若さで亡くなる少し前に詠んだ歌をご紹介します。
面白き ことをなき世を おもしろく
住みなすものは 心なりけり
現代訳すれば、
「おもしろくもない世の中ではあるが、
それをおもしろくするのは、
自分の心しだいである。」
となるでしょうか。
まさしく時代を超えての「真理」と、私は思います。
物事を上手くいかないことを、他人のせいにする。
政治や経済のせいにする。
そんなことを言ったって、何の解決にもなりません。
それでも、人間、わかっていても愚痴を言ってしまいます。
自分のせいだ、自分の責任なんだとわかっている。
でも、自分のせいだとは思いたくない…。
それが、人間の性(さが)なのかもしれません。
世の中がおもしろくない。
何をやってもつまらない。
そんな、投げやりの人もいるかもしれません。
でも、自分の心の持ち方一つで、
つまり、自分の考え方次第で、
「世の中はおもしろい!」「私がおもしろい世の中にしていこう!」と、
ポジィティブな姿勢を持つことができるのではないでしょうか。
だから、心にグサリと響く歌なのです。
「世の中を変えてやる!」という高い志を持った維新の志士の一人、
高杉晋作の言葉ゆえに、とても重みがあります。
(写真は高杉晋作 ウィキペディアより)