≪校長室の窓≫ 不自由を常と思えば不足なし
- 公開日
- 2013/11/29
- 更新日
- 2013/11/29
学校の窓
石中生の皆さんへ
「不自由を常と思えば不足なし」
これは、元・伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さんの言葉です。
会社のトップともなると、「黒塗りの車」で送り迎えが普通です。
でも、丹羽さんは毎朝、電車で通勤していたといいます。
満員電車に乗って通勤することは、
押されたり小突かれたりと、不愉快なことが多いものです。
でも、それが毎日のことで、「当たり前」と思えば苦にならないのです。
そして、その不自由さを体験することこそ、
自分を戒める一つの材料になるのです。
テレビ・エアコン・洗濯機・車・スマホ…。
一度手に入れた便利さは、もう手放すことができません。
真夏にエアコンが壊れたりすると、もう大騒ぎです。
でも、そんな時こそチャンスなのです。
その不自由さを体験することで、
当たり前だと思っている日々の生活に、
感謝し直すことができるのです。
校長 堤 泰喜