≪校長室の窓≫ 一寸千貫
- 公開日
- 2013/11/14
- 更新日
- 2013/11/14
学校の窓
石中生の皆さんへ
一寸千貫(いっすんせんかん)という言葉を知っていますか。
これは、大工さんたちが大切にしている言葉です。
一寸は、昔の長さの単位で約3.3センチです。
とても細い角材ですが。
しかし、これを垂直に立てて使えば、
千貫(約3,750キログラム)の重みに耐え得るのです。
「一寸千貫」とは、
「柱は真直ぐに立てんといかん!」ということを言った言葉なのです。
真直ぐほど強いものはない。
たとえ、3倍・4倍・5倍の太さがある角材でも、
斜めに使ったり、くの字に曲がっていたりすれば、
長期間の重みには耐えられず、折れてしまう。
そういうことをいった言葉です。
人も同じです。
真直ぐに立つ。胸を張る。前を見る。
こんな姿勢や行動をすれば、
体や心に力が湧き、
辛いこともへっちゃら(平気)に乗り越えることができるのです。
正しいことを正々堂々と正しくやる。
間違っていると思ったら、
相手が先生だろうと、お家の人だろうと他の大人の人だろうと、
「それ違うんじゃないですか?」と言っていいのです。
苦しい時こそ、姿勢を伸ばせ!胸をはれ!
私たち教師も、しっかり頑張りますので、
みんなも「一寸千貫」、
真っ直ぐ天に向かって、伸びて行ってほしいと願っています。
共に頑張りましょう!
校長 堤 泰喜